【METライブビューイング】 マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ/レオンカヴァッロ:道化師

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2015年5月24日(日)午前10時開演
MOVIX京都
【MET上演日:2015年4月25日】

<指 揮>
ファビオ・ルイージ(2作品共通)

<演 出>
デイヴィッド・マクヴィカー(2作品共通)


今回の2作品で、マルちゃんの好感度がさらにアップ!
上手いな~とは思っても応援する気にはなれない人が多い中、マルちゃんはついつい応援したくなる、私にとって貴重なテナーです


<出 演>

◆カヴァレリア・ルスティカーナ
サントゥッツァ...............エヴァ=マリア・ウェストブルック
トゥリッドゥ................マルセロ・アルヴァレス
ローラ....................Ginger Costa-Jackson
アルフィオ...................ゲオルグ・ガグニーゼ
Mamma Lucia.............Jane Bunnell
Peasant.................Andrea Coleman


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「カヴァレリア~」は1幕もののオペラにも関わらず、わりと頻繁に場面が変わるので、演出がなかなか大変なのではないでしょうか。

今回は廻り舞台で情景の変化を表していましたが、個人的には廻り舞台の意味があんまりよくわかりませんでした

また、サントゥッツァが終始舞台に登場。
出番のないシーンでも椅子に座って客席のほうを見つめていて、ずっと緊張感を強いられることになります。
そっか、「カヴァレリア~」ってサントゥッツァが主役だったのね・・・!と、再認識させられました。

そのサントゥッツァを歌ったウェストブルックですが、彼女はソプラノなんですね?
そのためか、彼女が歌いだした瞬間、少し違和感を感じました。
初めはワーグナーのイメージが強いからか?と思ったのですが、それだけではないようです。

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二重唱などのアンサンブルではあまり感じませんでしたが、「ママも知る通り」(Voi lo sapete, o mamma)はやっぱり深みのあるメゾで聴きたかったかな~。
声もやや金属的で、私は苦手なタイプかも

ただ、演技に引き込まれる部分は多く、トゥリッドゥやアルフィオとの二重唱なんかは見事。

アルフィオはルチッチの降板により、この後の「道化師」にも出演のガグニーゼ。
(※松竹の記述は「ジョージ・ギャグニッザ」となっていましたが、ここでは馴染みのある「ゲオルグ・ガグニーゼ」と書かせていただきます。)

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意外と声に凄味がなかったかな~。顔は怖かったけど

ちょっと疑問だったのはローラ。
不勉強な私は、ローラがどういう女性なのかよくわかってないのですが、今回のローラさん、カルメンをかなり意識してませんか?

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サントゥッツァに対して初っ端から挑戦的だし、役作りがカルメンとダブって見えちゃいました。
「いやいや、あんたカルメンとちゃうし~。」と心の中でツッコミを入れてしまったわ・・・・。

トゥリッドゥは幕開きに舞台裏でシチリアーナを歌うけど、本舞台への登場は意外と遅いのよねー。
登場したと思ったら、いきなりサントゥッツァと修羅場だし

マルちゃん、また太ったー?
顔はそうでもないけど、お腹まわりすごかったよー。
ベストのボタン、はち切れないかとヒヤヒヤしたし。

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声はよく出ていたし、絶好調って感じ♪
でも、自分を愛してくれてるサントゥッツァをあんなふうに邪険に扱うなんて、マルちゃんには似合わないわー。

とか言いながら、マンマに別れを告げる「お母さん、あの酒は強いね」(Mamma, quel vino è generoso)では泣かされたけどね♪
マルちゃん、素敵

「カヴァレリア~」のラストは、「トゥリッドゥさんが殺された!」を叫ぶ女性にかかってると思うんだけど、この日はGood!
しっかり泣かせていただきました(笑)





◆道化師
ネッダ...................パトリシア・ラセット
カニオ...................マルセロ・アルヴァレス
トニオ..................ゲオルグ・ガグニーゼ
シルヴィオ..................ルーカス・ミーチャム
Beppe...................Andrew Stenson
Villager................Daniel Peretto
Villager................Jeremy Little

Canio's Troupe
Marty Keiser
Andy Sapora
Joshua Wynter


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う~ん、全体的にこっちのほうが良かったかなぁ。
両作品に出ていたマルちゃん、ガグニーゼ共に「道化師」のほうが合ってるし良かった。

そのトニオを歌ったガグニーゼ。
彼は優しい声をしているね~。「プロローグ」も聴かせてくれました。

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ネッダを見つめる目も優しくて、純粋に愛を語るところ、ほろりとさせられました。
いつも思うんだけど、ネッダはそんなに酷く罵らなくてもいいのにね。
だからキレて、手籠めにしようとするんじゃん?

ネッダにボロカスに言われて豹変した後半もいいねー。
嫌なヤツのオーラ出てました(笑)

このオペラもラストの「喜劇は終わりです!」が勝負なんだけど、今回はトニオのセリフ。
ガグニーゼの"La commedia è finita !"も、しっかり締めてくれました。

トゥリッドゥにはあんまり共感できなかったんだけど、カニオには共感できる。
あ、でもトゥリッドゥは殺される、カニオは殺しちゃうんだけどね

歌詞の中で「孤児だったお前を拾って、名前まで付けた」ってあるから、カニオよりネッダはずっと若いんだよね?
きっと年の差を気にして生きてきたカニオにとって、若い男に浮気されることが一番の恐怖だったはず。
だから、あの怒りと哀しみはなんとなくわかる。

マルちゃん、かわいそぉ~!!(え?違う?)

マルちゃん、目の表情がすごく良かった。
怒りの目はネッダが怖がるように、本当に怒りに燃えて怖かったし、ネッダの浮気を知って絶望的になった時の目には心を動かされました。

こんなに目の演技ができる人だとは思わなかった!

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梯子を下りてくるところや、シルヴィオを追いかけるところなど、体力を使う場面はちょっと苦しそうだったのはご愛嬌(笑)

歌のほうもバッチリで、よく調子を合わせてきたな~という感じ。
高音もバシバシ決まってた。

マルちゃんの声は明るいほうだし、ヴェリズモはどうかな~と心配してたけど意外に似合っていて嬉しい驚き。
ドミンゴの後、なかなかヴェリズモが歌える後継者がいないと思ってたけど、こんなところにいたとは!

ラセットも大活躍。
彼女のパフォーマンスには、今まで裏切られたことがないような気がする。

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「鳥の歌」を聴いてる時は、ちょっと声が衰えたかな~と思ってたんだけど、この人は全てにおいて全力投球。
演技もきめ細かいし、惹きこむ力がとても強い。

残念だったのはシルヴィオのミーチャム。

シルヴィオって美しい二重唱与えられてるし、ネッダが命をかけて愛する人なんだから、もうちょっとキャスティングを慎重にしてほしいんだけど、納得できる人に当たったことない

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「でっかければイイ男」じゃないんだよー!ラセットと身長差ありすぎでしょ~。
お腹でっかいのに、ピッタリTシャツ着せるんじゃないよぉ~。

これは本人の責任じゃないけど

肝心の歌のほうもね・・・・なんかぬるいんですわ
ラセットが熱唱してるだけに、ぬるさが際立つというか。

さて、2作品の指揮をしたのはルイージ。
両作品とも間奏曲の美しさにうっとり。
肝心の歌のところでは、もう少しねばってほしいとこもありましたけど

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この記事へのコメント

花宴
2015年05月26日 04:04
そうですね~、私もパグの方が好きでした、まるちゃん、ばっちり準備して来た感じ♪ ラセットの全力投球も良かったですね、声量はありますがある種の繊細さを伴っていて、こういう歌手にアメリアを歌って欲しいかも(笑)。 ガグさんも強面ピッタリですし(笑)。 ......シルビオさんがちょっとねえ、HDですし小さい役とはいえ、それなりに出番ありますから、ここんとこで締めたキャスティングして欲しかった.....。 カヴァ、私はパルティエの端から観てたのですが、上から見てるとやはり舞台の回転多過ぎるのが気になりました。 ウエストブルックさん、私も同感ですね、ベリズモでなくても良い感じ。 ジンジャーちゃんって......最近、ヴェラルーシでご一緒だったちょっと顔コワかったマリアナさんのオネエさん(汗)? ルイジ氏、トラヴィアータなんか良かったけれど、時にインテリ過ぎるんですよね.......ここんとこ一呼吸の余韻(特にヴェリズモだし~)ってオペラにはあっても良いと思うんですが(汗)。  
プリたん
2015年05月26日 22:43
この2作、実際にMETで観てきました。時差ぼけもあって、カヴァレリアの方は、舞台も暗かったし、うつらうつらしてしまいましたが、パリアッチのほうは打って変わって目を見張りました。アルヴァレスってこんなに演技が出来る人って知りませんでした。日本での放映の時にはもう一度観てみたいと思いましたが、時間がなくて残念。

それから、指揮のルイージ、METでも大人気ですね。カヴァレリアの間奏曲は、私にはテンポも少々早すぎるしあっさりし過ぎてて、もっとしっとりと聴かせて欲しかったので、もの足りなかったです。

P.S. 確かにローラ役の人、カルメンを連想させましたね。
ヴァランシエンヌ
2015年05月26日 23:12
私も見てきましたよ〜〜!概ね同じ感想です。(ローラとシルヴィオの残念感は全く同感^^;)
私はもともとカヴァレリアの方が好きなせいもあって、そっちを目当てにしていたんですが、トータルでは道化師に軍配かなあ。ヒロインとのケミストリーも大きかったかと思います。
演出もカヴァレリアでは色々気になるところがあったりして、モンクが多くなっちゃいましたけど(でも号泣していたw)道化師は良く出来てましたね。
花宴さんもプリたんさんも、実際にご覧になられたとは羨ましいです!!
viora
2015年05月26日 23:37
私も見ました。音楽的にはカヴァレリア、物語としては道化師が好きなのですが、演出面では道化師の方が面白かったですね。
感想は皆様とあまり変わらないのですが、マルちゃんがあんなにヴェリズモで演技できるのは驚きでした。どちらかといえば叙情的な役がお似合いの方だと思っていたので。
実は道化師のネッダとシルヴィオの二重唱でだるく感じてしまいました(>_<)やっぱりちょっとあのシルヴィオはいただけないかな。
ローラについても同感です。
ルイージさんの指揮はヴェリズモにしては上品すぎると感じました。もっと荒々しいところがあってもいいんじゃないかな?
とはいえ全体的には気に入った公演でしたので、WOWOWで放送された折にはまた見たいです。本当ならまた映画館に行きたいくらい。
2015年05月27日 00:34
◆花宴さん
>シルヴィオさん
あそこまでキャストをそろえちゃうと、シルヴィオまで・・は無理だったのかしら
でも、絶対大事な役ですよね!

>廻り舞台
マクヴィカーはトロヴァでも廻り舞台を使ってましたが、あれはセット転換に役立ってましたし、上手く使ってましたよね。
今回のカヴァレリア~では、ただ回ってるだけ・・って感じで、あんまり必要性を感じませんでした。

>ジンジャーちゃん
え!!あの口裂け女・・じゃない、あんまり麗しくなかった方のお姉さま!?
ジンジャーさんのほうが・・・きれい
2015年05月27日 00:42
◆プリたんさん
ご覧になったのはHDの後でしたっけ?(HDは4/25)

マルちゃん、あんなに演技が上手いとは、私もビックリですよぉ!
声も安定していたし、これからますますのってくるかもしれませんね。

私はヴェリズモのこの2作が大好きなので、しっかり歌えるテナーが出てきて嬉しいです

カヴァレリア~の間奏曲、あっさりしてましたか~。
HDの時の演奏は、私はすごく好きだったんですけど。
間奏曲は、2作品共たっぷり聴かせてくれました。

やっぱりローラの役作り、カルメン入ってますよね!?
マクヴィカーの指示なのかなぁ?
周りの男たちにも色目使ってたし
2015年05月27日 00:49
◆ヴァランシエンヌさん
ヴァラリンさんはマルちゃんお好きだから、絶対行かれると思ってました!

カヴァレリア~は私も大好きなんですが、今回は合唱の場面がえらく長く感じてしまいました。
演出のせいなんでしょうかね~?

その点、パリアッチは無駄がなかったように思います。
ヴァラリンさんが仰るように、ケミストリーの問題もあるかもしれませんね。
ラセットとマルちゃんの熱演がぶつかり合ってました!
2015年05月27日 00:55
◆vioraさん
皆さん、今回はパリアッチのほうが気に入られたみたいですね♪
そして、マルちゃんが意外に演技派だということにも、私を始め、皆さん驚かれたようで(笑)

シルヴィオとネッダの二重唱、とってもきれいな音楽なのに、それを堪能できなかったのは残念ですよね。

私ももう1回映画館に行きたいです!
ちょっとお高いけど
vioraもといVERA
2015年05月27日 01:05
すみません、名前間違えてました。(今チェックして気づいた)
失礼いたしましたm(_ _)m
2015年05月27日 01:06
あ、やっぱりVERAさんでしたか!
なんとなく、そんな気がしてました