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zoom RSS 【METライブビューイング】 チャイコフスキー:「イオランタ」/バルトーク:「青ひげ公の城」

<<   作成日時 : 2015/03/31 10:00   >>

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2015年3月31日(火)午前10時開演
MOVIX京都
【MET上演日:2015年2月14日】

<指 揮>
ワレリー・ゲルギエフ(2作品共通)

<演 出>
マリウシュ・トレリンスキ(2作品共通)

<出 演>

◆イオランタ
イオランタ....................アンナ・ネトレプコ
ヴォデモン..................ピョートル・ベチャワ
ロベルト.....................アレクセイ・マルコフ
レネ王..................イリヤ・バーニク
Bertrand...................Matt Boehler
Alméric....................Keith Jameson
医師エブン=ハキヤ.................イルヒン・アズィゾフ
Marta......................Mzia Nioradze
Brigitte...................Katherine Whyte
Laura......................Cassandra Zoé Velasco


「イオランタ」というオペラ、録音で一度聴いたことはあるのですが、その時に聞いたであろうあらすじは全く忘れており、「え?イオランタって目が見えないの?」と、そんなことまで知らない真っ白な状態で見てしまいました
だってこのオペラ、私が持ってるオペラの説明本には一つも出てないんですよ!

1幕物ではありますが、上演時間が1時間40分ほどで結構長い。
イオランタはのっけから登場しますが、途中、舞台にはいるものの歌わない時間が長くて、意外とイオランタって歌わないんだ〜と思ったり。

イオランタが寝ている側で、彼女の父親ルネ王と、彼女の目を治そうとする医師のやり取りがあるんだけど、日頃の睡眠不足のせいか、ここでダレてしまって眠かった・・・・
もしかしたら、「ドン・カルロ」のフィリッポと大審問官のやりとりぐらい、惹きつけられるところなのかもしれないけど(ホントか?)。

レネ王のバーニクは声も悪くないし、細身のイケメンで目を引くんだけど、どうも歌と演技に深みがないというか、もう一つ王の悩みが伝わらなかったのが残念。

そういえば、ベチャワがまだ出てないじゃん?いつ出てくんの?
40分ほど過ぎたあたりでようやく登場。(←あとでYTで確認してみた。)

ヴォデモンとロベルトが出てきたあたりから、ドラマが動いて面白くなって目が覚めたわ♪
イオランタとヴォデモンが出会ってからは、どんどん引きこまれていきました!

音楽はチャイコフスキーだからきれいなんだけど、全体的にはちょっと地味かなぁ。
お話はお伽噺みたいでハッピーエンドだけど、演出のせいなのか最後の最後まで暗い感じ。

冒頭のシーンで、イオランタの周りに3人の女性が出てくるんだけど、あらすじ見たら乳母1名と友人(話し相手)2名とのこと。

乳母はすぐわかったけど、あとの2人はメイドみたいに見えたし、時々イオランタのことを小馬鹿にして笑ってるように見えたのが気になった。
乳母の人も、あんまりイオランタのことを想っているようには見えなかったなぁ。
ちょっと怖かったし

アンナちゃんは相変わらずだねー。
開幕前、舞台袖からディドナートが進行してたら、カメラを意識して後ろで思いっきり踊ってた
この人には出番前の緊張感なんか無縁だね(笑)

映画館に来てたおばさんが帰りがけに、「ネトレプコはもう清純な役は似合わないねー。この人は悪女とか高慢ちきな姫君とかが似合う。」ってなことを言ってたけど、私はよく化けてたと思ったよ。
っていうか、悪女は最近マクベス夫人やったけど、高慢ちきな姫君なんてやってたっけ?
ま、一番似合うのはコメディかもね

確かに、まわりでみんな言ってたけど、もう痩せることは諦めたとしか見えないほど太ったよね
きれいなブルーのワンピースも、ウエストのくびれが見られなかった・・・・。

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でもねー、さっきも言ったけど清純なイオランタにちゃんと化けてたよ〜。
ヴォデモンに「赤いバラをください」と言われたのに、目が見えないイオランタは何度も白いバラを渡そうとする・・・。
あのシーンは泣きそうになりましたもん

ロベルトのアリアは、私のご贔屓さんのデビューアルバムにも入ってるので知ってました♪
しかし、これを歌ったマルコフさん、めっちゃ力の入った歌唱でしたなぁ〜。
ま、ハッキリ言ってここしか見せ場(聴かせ場)ないですからね



◆青ひげ公の城
ユディット....................ナディア・ミカエル
青ひげ公..................ミハイル・ペトレンコ


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さて、続いては「青ひげ公の城」。
実はこれ、昔にあらすじを読んでから、ずっと気になってた作品。

7つの扉の中をどのように見せるのかが演出家の腕の見せ所であり、いろんな演出が可能だと思います。
今回は「イオランタ」との関連性に注目して、1つの物語として見せているそうですが、それはあんまりわからなかった・・・・。

面白いなと思わせるところもあったけど、何を表してるのかわからないものも多かった・・・。
いきなりユディットがお風呂に入ってたり

指揮はイオランタと同じゲルギエフだけど、こっちのほうが力入ってるんじゃないか?と思うほど、オケの鳴りが強烈でしたわ。

バルトークって、ピアノ曲数曲と「中国の不思議な役人」ぐらいしか知らないんだけど、もしかしたら私好きな音楽かも
今回は、イオランタよりもこちらのほうが断然面白かったし!

圧倒的だったのはミカエルのユディット。
声の迫力といい、心理描写の巧みさといい、彼女からずっと目が離せませんでした。

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ミカエルに比べると、ペトレンコの青ひげは若干おとなしめ。
ま、そのほうがバランスがいいのかもしれませんが、あまり不気味さは感じません。
ただ、なんとなく匂い立つ雰囲気があって、それがユディットを惹きつけたのかな・・と、納得させられるものはありました。

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最後の扉には、青ひげが愛した3人の女性がいるわけですが、殺されているわけではない・・・・。
これは何を表すのか?
それまでに見てきた拷問部屋、中からのうめき声、武器庫、宝物庫、花々に見られた血糊、そして涙の湖。
これらとの関連は?

そして、ユディットはなぜあそこまで執拗に全ての扉を開くことを要求するのか。
青ひげは「絶対に開けない」と言いながら、最後には全て開けてしまう・・・・。
結局、青ひげも見せたかったのか?

いろんなことに疑問が残りつつも、すっごく楽しめたオペラでした!

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
アナちゃんはあのリッチな声とステージ力で何をやっても合格以上ですが(笑)、過去に合ってたな〜と思うのはアンナボレーナとドンパスクワーレ、可憐な姫君より”意志のある元気な女性”の方が良いんですよね(笑)。 イオランタ、ラジオだけしか聴かなかったので、化けたところが観れなくて残念(笑)、声だけだとまあロシア物ですから、こういうものなのでしょうが、迫力有り過ぎで(汗)、チャイコフスキーの小品ならもうちょっと若いソプラノでも良いかなあという気はしました。 10月はレオノーラ、伯爵と相性びみょ〜な予感です......(汗)。 青髯、実は5月に当地でジョン君主演のチケットを持っていてお相手はグヴァノーワ、楽しみ♬
花宴
2015/04/04 07:05
イオランタ、すごく見に行きたかったけど、超多忙だったので、、、でも、沙羅さんのレポでちょっと観た気分になりました。

昔なら見かけがどんなにビヤ樽のようでも、目を閉じて聴いていればなんとかなっていたけど、今では、こうしてHDで大写しになるし、容姿端麗な歌手も多くなったから、ネトレプコも若くて清純な役所は無理になったのかもしれませんね。それに声質も以前より変わってきているし、、、でも、やっぱり、実演を観たい歌手の一人であることは変わりませんね。
プリたん
2015/04/04 15:49
◆花宴さん
私はアンナちゃんでは、DVDになってる「愛の妙薬」が好きです♪
ヴィラゾンとウィーンで歌ったもので、あの時のアンナちゃんはとっても可愛かった!
私もドン・パスクワーレ好きでした!
マスネのマノンも良かったな。

このプロダクション、2009年にペテルブルクでやってるんですね。
ヴォデモンと出会う時のイオランタの衣装が今回と違ってますが。
youtube.com/watch?v=A0OBhzoJUrc
この頃も既にふっくらしてるけど、まだ可憐かな(笑)

トロントの「青ひげ公の城」はレリエとグバノヴァさんですか!
レリエはよく歌ってるようですが、グバノヴァさんはどうなのかな?
2人だけで1時間強もたせるんですから、大変な集中力を要するオペラですよね。
娑羅
2015/04/04 23:41
◆プリたんさん
仰るように、昔ならアンナちゃん程度の太ったプリマドンは大勢いたわけで、むしろ痩せてる人のほうが珍しかったぐらいですよね。
アンナちゃんも昔は「こんなに痩せてて歌えるの!?」と思ったほど痩せておられたんですけどね・・・

ちなみに私はこれ↓が初アンナちゃん。衝撃でしたわ〜。
www.youtube.com/watch?v=pY5opm7xs3E

アンナちゃん、その昔びわ湖ホールでリサイタルしたことあるんですよ。
その日、私はちょうど生徒のピアノ発表会と重なり行けなかったんです。

今は簡単にチケットを取れない歌手になってしまいましたし、もしかしたら生で聴くのはもう無理かもしれません
娑羅
2015/04/04 23:53
いいですね〜。観に行きたかったんですが、東北では仙台でしかやらないので、新幹線代+移動時間を考えて、泣く泣く断念しました。
青ひげ公はマリインスキーオペラで観たことがありますが、不気味で魅力的なオペラですよね。ミステリードラマのような感じで、謎が残るのが面白いと思います。
アンナちゃんのイオランタは、バーデンバーデンでやったのを映像で観たことがありますが、やっぱり清純な役は姿も声も厳しくなってきましたかね〜。でもそこはやっぱり歌う女優、舞台映えがして観る者を惹き付けますよね。
私がアンナちゃんを生で聴いたのはマノン(マスネ)でした。アンナちゃんらしいきらびやかで華やかなマノンで、後半との落差に私は感動しましたが、一緒に行った友だち(フランス語ぺらぺら)が、『全然フランス語に聞こえない』と言ってたのを思い出しました。

トロヴァトーレはどうなるんでしょう。う〜ん。楽しみでもあり、恐ろしくもあり。
Ger-mania
2015/04/05 17:17
◆Ger-maniaさん
仰るように「青ひげ公」の魅力は、謎が残るところかもしれません。
観る人の想像に委ねられているところがありますよね。

アンナちゃんはイメージにない役でも、それなりにこなしてしまうのがすごいですよね。
「オネーギン」のタチヤーナなんか、まさにその例(笑)

Ger-maniaさんはアンナちゃんのマノンをご覧になってるんですか!
当たり役の一つですし、それは素晴らしい体験ですね。
フランス語・・・彼女、イタリア語も聴き取れないことあったような

あのROH来日公演はパスしてしまったので、METで来日してくれなくて本当にガッカリでした

>トロヴァトーレ

ま、少なくともあの爆音ねえさんよりは声も見た目もいいかな〜と
娑羅
2015/04/05 23:56
やっと書き込める〜〜!
最終日に行きましたが、どちらも面白かったです。やっぱり字幕付きで見られるっていいわあ(笑)

>ヴォデモンに「赤いバラをください」と言われたのに、目が見えないイオランタは何度も白いバラを渡そうとする・・・。

あそこは私も泣けました〜〜二人ともお芝居も巧いし、やっぱり第一級の声で聴くと面白いオペラだと思います。

私はやはり、王様に若干不満が残りました^^;仕方ないんだけどね。。。

「青ひげ」も音だけで聴くとなかなかイメージしづらいですが、やっぱり映像で一度見ておくといいですね。
レリエの青ひげ、聴いてみたいです(^^)
ヴァランシエンヌ
2015/04/08 16:35
◆ヴァランシエンヌさん
今、ヴァラリンさんのブログ拝見してきました〜♪
「イオランタ」の深い洞察力に頭が下がります!
自分の感想が恥ずかしい〜

王様ね・・・出番も多いし、この物語のキーマンでもある重要な役だし、レリエなんかで聴いてみたいかな♪

彼の「青ひげ」は録音聴いたことあるんですが、やっぱり音楽だけじゃだめですね
ハンガリー語じゃひとことも聴き取れないし(笑)
娑羅
2015/04/09 00:02

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