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zoom RSS 【METライブビューイング】 ヴェルディ: 「マクベス」

<<   作成日時 : 2014/11/07 10:00   >>

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2014年11月7日(金)午前10時開演
MOVIX京都
【MET上演日:2014年10月11日】

<出 演>
マクベス.................ジェリコ・ルチッチ
マクベス夫人...........アンナ・ネトレプコ
バンクォー..................ルネ・パーペ
マクダフ.................ジョセフ・カレーヤ
Malcolm.................Noah Baetge
Lady-in-Attendance......Claudia Waite
Physician...............James Courtney
Manservant..............Christopher Job
Duncan..................Raymond Renault
Fleance.................Moritz Linn
Murderer................Richard Bernstein
Herald..................Seth Malkin
Warrior.................David Crawford
Bloody Child............Ashley Emerson
Crowned Child...........Jihee Kim

<指 揮>
ファビオ・ルイージ

<演 出>
エイドリアン・ノーブル


アンナちゃん(ネトレプコ)って、数年前まではジルダ歌ったり、ドニゼッティやベッリーニを歌ってたんだよね・・・・。
あの頃、彼女がマクベス夫人を歌うようになるなんて、誰が想像できたでしょう。
しかし、これがまたハマってるんだよね〜。
今後、当たり役になって行くんじゃないかな?

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ま、アクートになるとまだ声が細いな〜と思うし、歌唱テクに関しても問題ないとは言えないんだけど、そういう細かいことも吹っ飛ばしてくれるようなド迫力でございました。

上の写真でもおわかりのように、今回は髪の色をブロンドにして登場。
なぜブロンドにしたのかが気になっていたので、インタビューで明らかになるかな?と期待していたけど、その話題は出ませんでしたorz

ただ、時折「誰かに似てるな〜」と思う瞬間があり、誰か特定の女優さんでも意識してるかのように見えました。
マレーネ・ディートリッヒ?ブリジット・バルドー?(古すぎ?

このマクベス、HDにかかるのは2回目。
1回目は2007-2008シーズンで、タイトルロールは今回と同じルチッチ。
この時私は、バンクォーを歌うレリエー目的で映画館に見に行きました
参考までに、その時のレポはこちら

今回のホスト役はグルジア出身のメゾ、ラチヴェリシュヴィリ(この人の名前、絶対覚えられんわ〜
アメリカ人じゃない歌手がホストを務めるのは珍しい気がするけど・・・・?

さて本編。

このオペラは、マクベス夫人に強力なキャスティングをされてしまうと、タイトルロールがふっ飛ぶという難点がありますな・・・・。
決してマクベス役の出番が少ないわけじゃないんだけど、印象が薄くなってしまう。

だいたい、マクベス夫人には1幕にアリア「早く来て、明かりを」(Vieni! t'affretta!)が、2幕に「乾杯の歌」が、4幕にアリア「ここにまだ血のしみが」(Una macchia  qui tuttora)あるわけで、これだけでも十分主役扱いですよね

アンナちゃんのマクベス夫人、まず1幕のアリアで大喝采を浴び、このことからも観客の期待度がわかるというもの。
その後も彼女が歌う度に、ものすごい拍手の嵐でございました。
スクリーンでは伝わらないものも、生の歌声にはあったのかもしれません。

まぁ、しかし彼女の大物ぶりは幕間にあったインタビューからもわかりますね〜。
こんなシリアスな大役を演じている人とは思えません
ま、これが彼女の魅力であり、観客のみならず、共演者やスタッフにも愛される理由の一つなのでしょう。



タイトルロールのルチッチですが、彼に関してはいつも同じ感想を持ってしまいます。
正統派の美声ですし、歌唱には文句のつけようがないのですが、演技が残念なんですよね

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こちらが「どんな表情をするんだろう!?」「どんなアクションを起こすだろう!?」と期待する場面を、いつもスルーされてしまう・・・orz
表情のヴァリエーションが乏しいような気もします。

それは単に、こちらが期待しているものと違うというだけで、彼は彼なりに考え抜いた演技なのだとは思いますけどね。

バンクォーには、この役にはもったいないほどの大御所パーペ。

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前回のレリエーが熱演型だとすれば、パーペさんは寝てても歌えそうな余裕綽々。
ちょっとこの出演はもったいなかったかも。

でも、亡霊バンクォーは怖かったわ〜。

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もったいないと言えば、今回の美声ナンバーワンのカレーヤ。

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この人は、2011年のMET来日公演に参加する予定だったけど、原発事故の影響を恐れてキャンセルしちゃったんだよね。
ということは、今後も来日することはないんだろうな。

とにかくいい声で、4幕の「ああ、父の手は」(O figli, o figli miei)にはうっとり。
まともに声が聴けるのって、ここと1幕のダンカン王殺害の場面ぐらいだし、これも贅沢なキャスティング。

アンナちゃんの、METでのマクベス夫人デビューを盛り上げるにはもってこいの強力メンバー集結でした♪

ところで、「マクベス」というオペラ。
私はストーリーも音楽も大好きなんだけど、1,2幕に比べると3,4幕はちょっとだれるところも。

3幕は魔女とマクベスのみの登場なので、マクベス歌手としては、ここで存在感を見せつけたいところだけど、ルチッチさんもう一息なんだよね〜。

4幕はマクベス夫人の夢遊の場があるとはいえ、マクダフがマクベスを倒して「勝利だ!」というのは安直な感じで、唐突な終わり方に思えるのはなぜかしら?

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いやあ、アナちゃん、大活躍でしたね〜(笑)♪ やはりこの人は“ピンッ!”と直感に来る役を歌うと水を得た魚的にイキイキ感炸裂♪、自由である事が大事なタイプと思います。 彼女は声質だのヴェルディ歌手だのの仕切を越えたところにいるというか(笑)。 インタビューも過去のディーバ像を覆すおおらかさ(笑)、あれだけの大役の途中にも神経質でない大器感が良いですね♪ ルッチーさん、リゴレットよりこういう引きずられる役が良いかな(笑)、声の品格がやはり高位のマクベス的。 パペとカレーヤには役が小さ過ぎでしたが(笑)、こういう豪華感がメトっぽかったです(笑)!
花宴
2014/11/24 02:39
◆花宴さん
ホントにねー。
ツッコミどころは色々あるんですが、そういうことを言うのは野暮!と思わせるほどの説得力。
これが大スターと言われる所以なんでしょうね。

それでいて、Diva感ゼロの天然インタビュー

ルチッチさん、嫌いじゃないんですよぉ。
本当に正統派だと思います。
誠実さが歌唱にも表れています。
でも、演技面でいつもちょっと肩すかし
娑羅
2014/11/25 00:19

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