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zoom RSS 【METライブビューイング】ドヴォルザーク:「ルサルカ」

<<   作成日時 : 2014/03/06 10:00   >>

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2014年3月6日(木)午前10時開演
MOVIX京都
【MET上演日:2014年2月8日】

<出 演>
ルサルカ.................ルネ・フレミング
王子..................ピョートル・ベチャワ
外国の王女................エミリー・マギー
イェジババ................ドローラ・ザジック
水の精 ヴォドニク...................ジョン・レリエ
Kitchen Boy.............Julie Boulianne
Gamekeeper..............Vladimir Chmelo
First Sprite............Dísella Làrusdóttir
Second Sprite...........Renée Tatum
Third Sprite............Maya Lahyani
Hunter..................Alexey Lavrov

<指 揮>
ヤニック・ネゼ=セガン

<演 出>
オットー・シェンク


なんとも幻想的な美しい舞台・・・・・。
誰の演出なんだろう?と、最後にクレジットを確認したら・・・・オットー・シェンクでした!

やっぱり、昔の偉大な演出家の舞台は落ち着きますね。
新作も楽しいですけど、何もかも新作にせず、いいものは後世に残していただきたいです。

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音楽も美しいですね〜。
今回はオケの美しい演奏が、とても心に響きました。
指揮者、ネゼ=セガンの面目躍如といったところでしょうか。

今回も全くの予習無しで鑑賞。
しかし序盤から、「あら、これって人魚姫と同じ話?」と気づく。
そういえば、どこかでそんな話を聞いたっけ。

というわけで、話の展開がその時点で読めてしまったので、1幕1時間弱、2幕45分、3幕1時間弱はちょっと長かったかな

さて、ルサルカは当たり役のルネ様ことフレミング。
50歳をとうに超えていらっしゃるとは思えない美しさ
ぶりぶりルネ様は健在でした!

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ただ、私は昔っからルネ様の声が苦手で、この日も歌に関してはどうしてもいいと思えず・・・
特に1幕では、べちゃっとつぶれたような声が気になり、「もしかして、ルネ様衰えた?」と失礼なことを思ってしまいました

有名な「月に寄せる歌」も、その声が気になってしまって好きになれず・・・・。

この曲、伴奏したことあるのですが、間奏部分の演奏がなかなかの難所で、歌と合わせるのも難しかったです

しかし、2幕で声を失ったルサルカを演じるルネ様は素晴らしかった!
オペラ歌手が、タイトルロールでありながら歌えないとは、なんともフラストレーションがたまりそうですが、ここは逆に声だけのオペラ歌手では乗り切れない場面。

ルネ様は決して美声の持ち主ではないし、ソプラノ歌手としては異質な声だと思うのですが、美貌に加えて役の解釈、表現力がずば抜けていることが、今の彼女の地位を確立しているのだということを改めて実感させられました。

2幕後半、水の精に悲しみを訴える場面でようやく歌いだすルサルカ。
ここからはルネ様の歌唱も波にのってきて、やっぱりすごい〜!

以前見た「タイス」や、このルサルカなど、限られたソプラノしか演じないような役が、ルネ様の本領を発揮するのかも!

王子を演じたベチャワ。
私は今まで彼の歌に何度も泣かされてきたので、結構気に入っているのですが、今シーズン「エフゲニー・オネーギン」のレンスキーで感じた物足りなさを、この「ルサルカ」でも感じてしまいました。

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何がどう不満なの!?と怒られそうですが、こちらの期待値が上がりすぎているだけなのかもしれません

この王子、2幕のチャラさが半端なかったので、このままルサルカを裏切ってしまうんだろうな〜と思っていたら、3幕で自分の罪に気がつき、ルサルカに許しを請うんですね〜。

似たような話がバレエの「ジゼル」にありますが、アルブレヒトよりも理解し難い・・・。
だって2幕の王子、外国の王女に接してる時は「チャラ男」って感じなのに、ルサルカが登場すると、急に酔いが醒めたみたいになるんだもん。

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外国の王女を演じたのはマギー。
この人の名前、覚えやすい(笑)
以前、カウフマン、ハンプソンとの共演でトスカを見たことがあります。

実はその時もいい印象を持たなかったんですよね・・・・。
ま、今回は役柄も嫌な女だし、しょうがないのかもしれませんが。

だって、王子が愛するルサルカに対して敵意むき出し、王子と結婚できないならルサルカとの仲を裂いてやる!という高慢ちきな女ですからね

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役柄のせいかもしれませんが、吠えてるような声も苦手だし、おばちゃんが若い子に嫉妬してるように見えてしまいました

でも、カテコに登場したマギーはとても美しかったので、肝心の舞台でおばちゃんに見えてしまったのは残念。

ザジックはイェジババを楽しんでましたね!
トロヴァトーレのアズチェーナのイメージが強いから、こういうザジックを見るのは嬉しい♪

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インタビューでは咳き込んでいて、「軽い風邪なの」と言っていましたが、期間中ずっと調子が悪いようで、キャンセルも1回あったようです。

そして、久しぶりのレリエ!
全身緑の特殊メイクで登場ですが、あの力のある目は活きていましたし、やっぱりすごい声です!

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今回は、娘のルサルカを想う気持ちがよく表現されていて、悲しそうな表情で、「かわいそうなルサルカ!」と何度も歌うところが心に響きました

美しい音楽と舞台、役者がそろった「ルサルカ」を見ることができて良かったです

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コメント(10件)

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私も見に行きました。
フレミングは芸達者ですね。歌唱力も素晴らしいですが、
やはり最近少し衰えてきたのかな?って思います。

以前に比べて声の艶がなくなっているし、
伸びも今一というところも、、、
でも、彼女の役になりきる演技力には脱帽でした。

レリエは素晴らしい声ですね。
ほれぼれしました。あの衣装も楽しんでいましたね。

ベチェワは私も好きな声です。
でも、3幕のアリアで
サビの高音が崩れてしまった部分があって残念でした。

演出はシェンクらしいオーソドックスなもので美しかったですね。
でも、2012年だったかロイヤルオペラハウスで見た演出のほうが、
私は面白かったです。水の精は
本当に人魚のなが〜いシッポを持っており、
森のなかの池の水も黒子を上手に使って、
水無き池で本当に水浴びをしているような表現もあったり、
舞台の上から姉妹の水の精たちがつり下がってダンスしたりで、
舞台を立体的に使って素晴らしかったです。

それに比べたら、どうも、METは思い切った演出はせず、
無難な舞台に収まるという傾向があるのかも、と思いました。
プリたん
2014/03/11 18:24
◆プリたんさん
おぉ〜、プリたんさんもご覧になられましたか!
私はルネ様の声は苦手ですが、やはり人気がある人は、それなりに理由があるな〜と思いました。

レリエも気に入っていただけたようで嬉しいです

やっぱりベチャワ、3幕のアクート失敗してましたよね?
あれには、かなり驚きました。

私は初ルサルカだったので、ほかのプロダクションとは比べられないのですが、初めて見る時は、このぐらいオーソドックスなもののほうがいいかも

いや〜、最近のMETは無難でもないですよぉ〜。
ベガス版のリゴレット、ルパージュのリング、ボンディのトスカなどなど、物議を醸したプロダクションが続いてますから

ま、これはこれで面白いところもあるんですが、ボエームやトゥーランドットはどうか変えないでいただきたいです。
娑羅
2014/03/11 23:38
すみません、一つ間違ってました。
私が2011年にみたルサルカは
ROHではなくてグラインドボーンでした。

たしかに、オーソドックスなのは
安心して見てられますね。
グラインドボーンのも、森のシーンは
METにも負けず幻想的でしたよ。

あの演出は、黒子の使い方がすごくよくて、
ルサルカが人魚のシッポを失って
人間の脚になるところなど、
黒子達がさ〜っと人魚のシッポの部分を抜き取り
その中から人間の脚が出てくるところは
驚きでした。

また、森の精たちがたくさん出て来て
ダンスを踊るんですが、
イェジババが薬を作るときなど、
森の小動物のお腹を切って内蔵を取り出して
薬のツボに放り込むなど、結構、
どろどろしているシーンもありましたが、
あくまでもコミカルに演じていたところがさすがでした。
プリたん
2014/03/12 01:13
◆プリたんさん
グラインドボーンでの上演でしたか〜。

そちらの演出は、ルサルカを人魚という設定で描いているのですね?
今回のMETの舞台では、「人魚」という言葉は出てこなかったような気がします。
ルサルカは水の精の一人ということになっていました。

童話の世界のような、こんな美しいオペラもあるんですね〜
娑羅
2014/03/13 00:21
今期、他の用事と重なる事が多くてHD見逃しが多いんですよ....ううっ(涙)。 ルサルカは初日のウェブ放送だけでしたが、指揮は良かった! ルネ様、これは数年前のルサルカでも同じ印象ですが、月のアリアより2−3幕にルネ様パワーの真価が出てくる気がしました。 不思議な歌手ですね、聞き惚れる美声ではないのに、ココ一番のところで♡を掴んでくる表現力、感応させる力を持ってるというか。 対するべっちゃん、美声で悪いところのないテナーですがどうも胸に迫ってくる瞬間がないというか(個人的なモンだけれど)........その意味でもルネ様はやっぱり希有なのかな、と思ったり。 
花宴
2014/04/07 10:54
◆花宴さん
私もだんだん見に行く回数が減ってきました
全演目制覇した年もあったのになぁ〜。

>ルネ様

数年前も、「月に寄せる歌」より後半のほうが良かったんですか?
そういえば、「椿姫」もそんな感じだったなぁ。
ドラマが動くほうが、ルネ様の女優魂に火がつくのかしら♪

>べっちゃん

きゃはは、かわいいですね!私もこの言い方、いただいちゃおうかしら

うん、べっちゃんは美声なんですけどねー。
最近、個人的には感動させてくれなくなって不満。
エドガルド、デ・グリューには泣かされたので、その後も期待して見るんですが・・・・。
娑羅
2014/04/07 23:29
ルサルカ観に行きたかったけど行けなかったのです。
娑羅さんの記事読んでますます見たくなりました。
シェンクの演出が面白く無い訳ないですね。
アンコール上映行きます!
ミケ美
2014/04/11 18:58
◆ミケ美さん
アンコール上映があったら、ぜひぜひ!
ルネ様がとにかく美しく、ドラマが進むにつれて本領発揮!って感じです。
舞台も幻想的で美しいし、全身グリーンのレリエにも注目してください♪
娑羅
2014/04/11 23:41
私は吹奏楽で演奏します
いろんな場面などがあり難しいけど楽しい音楽です
吹部
2014/06/29 20:04
◆吹部さん
吹奏楽で演奏ですか〜。また印象が違ったものになるでしょうね。
娑羅
2014/06/30 00:16

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