【TV】赤の広場コンサート

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<曲 目>
ヴェルディ:
1. 歌劇「運命の力」序曲
2. 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」から 「ありがとう、皆さん」
3. 歌劇「ドン・カルロ」から 「私は死ぬが、心は喜んでいる」
歌劇「トロヴァトーレ」から
4. 「朝の光がさしてきた」
5. 「静かな夜~この恋を語るすべもなく」
6. 「すべては静かに~君のほほ笑み」
7. 「私の願いを聞いてください~おお、この喜び」

8. プッチーニ:歌劇「トスカ」から 「行け、トスカ」
9. ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」から 「亡くなった母を」
10.ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」から 「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って
11.ヴェルディ:歌劇「リゴレット」から 「悪魔め、鬼め」
12.チレーア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」から 「私は神の卑しいしもべです」

チャイコフスキー: 歌劇「エフゲーニ・オネーギン」から
13.「ある時、カリーナの小さな木の橋を」
14.「ポロネーズ」
15.「私は恐ろしい」

<アンコール>
16.カールマーン:喜歌劇「チャールダーシュの女王」から 「私の故郷は山にある」
17.ヘルマン:黒い瞳
18.ソロヴィヨフ・セドイ:モスクワ郊外の夕べ

<出 演>
ソプラノ: アンナ・ネトレプコ (2、5、7、9、12、15、16、18曲目)
バリトン: ドミートリ・ホロストフスキー (3、6、7、8、11、15、17、18曲目)

<合 唱>
アカデミー・グランド合唱団

<管弦楽>
ロシア国立交響楽団

<指 揮>
コンスタンティン・オルベリアン

[収録:2013年6月19日 赤の広場(モスクワ)](2014.1.13 BSプレミアムにて放送)


このコンサートに関しては、生中継されたものをネット上で既に見ており、別ブログのほうにも感想を書いてるので、こっちのブログではスルーしようかなぁとも思ったのですが、やはり日本語字幕は有り難く、DVDもリリースされたことなので、もう一度こっちにもまとめることにします!

といっても、以前と同じ印象なのですが・・・・

過去、アンナちゃん(ネトレプコ)とは何度か共演しているホロストフスキーですが、いつもアンナちゃんの圧倒的な迫力に押されてしまい、決して地味ではないはずの彼が霞んでしまうことが多かったのですが、このコンサートでは、意外にもDima(ホロストフスキー)のほうが実力を発揮していて、アンナちゃんはいつものオーラが感じられませんでした。

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その理由の一つは、それぞれが披露した曲目にあるかもしれません。

ネトレプコが歌った曲目は、この時点(2013年6月)ではオペラ全幕では披露していないレパートリーがほとんど。
むしろ、これから取り組もうとしているものが多いようです。

それはある意味、「今後、私はこういうものを歌っていきます!」という方向性を示しているようで、それはそれで興味深くはありますが、残念ながら、まだ彼女自身に迷いがあるようで、自分のものになっていない印象。
ややピッチも甘いように感じました。

「アンドレア・シェニエ」や「アドリアーナ・ルクヴルール」の終わり方も、diminuendoにしてるんだと思うんですが、力が抜けてしまって、なんとなく中途半端な感じで残念。

しかし、トロヴァトーレのレオノーラは、昨年からオペラ本編でも歌い始めていますし、うるさくないヴェルディ・ソプラノは貴重(笑)
アンナちゃんなら、2人の男が取り合いしても納得ですし、彼女のレオノーラは当たり役になると嬉しいかも♪

以前は全くイメージできなかった彼女のタチヤーナも、昨年のMETの舞台ではとても良かった!
ただ、やはりDimaとはあまり合わないみたいですが

コンサートだから、2人とももう一つ役に入り込めないとは思うけど、それぞれはすごく良かったので、思い切ってもっと激しくぶつかってもらいたかったかも

そして、アンナちゃんはやっぱり、アンコールの「チャールダーシュの女王」が一番良かった!
こういう歌を歌わせたら、一瞬にしてパーッと輝きますよね~

対してDimaは歌いこんだレパートリーがほとんどで、しかも、かなり調子もいいように感じました。

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1曲目の「ドン・カルロ」の"Io morro"は、4小節ノンブレスが彼のトレードマークになっていますが、この日はいつもより若干テンポが速い印象。
もしかして、そろそろキツくなってきたとか!?

ま、彼のことだから、4小節ノンブレスが出来なくなったら、この曲は歌わなくなりそうな気もしますが

こういう野外コンサートだとマイクも使いますし、言い方悪いですが、「流して歌う」ことも可能だと思うんですが、この時のDimaはかなりマジモードだったと思います。
このコンサートに、きちんと合わせてきたって感じです。

というわけで、どの曲も完成度が高かったと思うのですが、アンナちゃんとのデュエットよりも、一人で歌ったもののほうが彼らしい魅力が出ていたような気がします。

この2人、オフステージではおバカなことやったりして、プライベートでは相性良さそうなんですが、どうもパフォーマンスの相性は良くないんですよね~
びみょ~に方向性が違うというか・・・・。

で、今回個人的に注目だったのは、スカルピアのテ・デウム
この日のプログラムで、彼が実際にオペラ本編で歌っていない役は、このスカルピアのみ。
テ・デウムは既にCDに入れていたり、コンサートでも歌っていますけど、全幕ではまだありません。

今のところ歌う予定もないですし、本人も本編で歌うことにはそれほど乗り気ではないようですが、私はいいんじゃないかな~と思っています。
「オレ様」キャラの最たるものですからねー(笑)

トスカに、「トスカ!俺のものだ!」と迫っていって殺されるところ、見てみたい!



アンコールも圧巻でした。
彼の「黒い瞳」は、もう何度も聴いていますが、いつもドキドキさせられます
ほかの人ではもう聴けない!(笑)

そして、「モスクワ郊外の夕べ」。
鼻歌でも歌えるような、こういうなんでもないメロディーを、ここまで魅力的に聴かせてくれる歌手はそう多くないんじゃないかと思います。




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この記事へのコメント

花宴
2014年02月26日 07:45
この時のスカルピア♡、ファン的には貴重ですね~(笑)。 TV中継&DVD化で燃えたのか(笑)、オケの上をいく大熱唱!! こういうイヤなヤツの役、似合ったりしますし(汗)、全幕を期待したいですが、オケの爆音考えると全幕はシンドイのかなあ.....。 ......DIMAとアナちゃんは不思議ですね、気心のしれたふたりですのに、どうも競演になると戦ってしまう感じがします。 特にDIMAに想い入れがなければ、これだって満点デュエットなのでしょうが......やはりルネ&ドミトリーの金字塔デュエットがインパクト強過ぎたの(笑)? 
2014年02月26日 23:36
◆花宴さん
スカルピア、絶対キャラ的にはハマると思うけど、やっぱり声の問題なんでしょうかね。
「プッチーニやヴェリズモはやりたくない」とか言ってませんでしたっけ?

企画としては、ロシアの二大スター共演!で話題になるんでしょうが、いつも成功してるとは言い難い・・・
アンナちゃんはクヴィエチェン、Dimaはルネ様がピッタリくる感じ。

しかし、ルネ様とはレパートリーが違うから、共演は難しいんですよね・・・・
nikia♪
2014年02月27日 21:43
録画を編集してDimaオンリー版を作り、毎朝ニマニマ視聴しています。 ←病
日本語字幕なのも嬉しいですが、広場の映像も美しく、屋外ならではの開放感もあってお気に入りのディスクになりました。

トスカのスカルピアって、早め?に出番は終わるし、役柄はとてもハマりそうなのですが、プッチーニはお嫌いなのですね。(T_T)
私も悪代官ど真ん中の演技を観てみたいです。

あと、ルネ様と「タイス」は如何でしょう?
以前娑羅さんもおっしゃってましたけど、なんと言っても主役級ですし、年齢的にもぴったりだと思うのですが、彼のキャラじゃないでしょうか?^^;
2014年02月27日 23:16
◆nikia♪さん

編集なさったんですか!?それはすごい・・・!

リリースされたDVDでは、アンナちゃんの「アドリアーナ・ルクヴルール」がカットされているので、ノーカット版のテレビ放送(日本語字幕付き!)は、やっぱり嬉しいですね♪

アンナちゃんは、いつもの彼女らしくありませんでしたが、彼女が歌ったアリアはどれも好きな曲ばかりなので、それも嬉しいです

オルベリアンさんには申し訳ないけど、オケ演奏は飛ばしちゃてるかな

>スカルピア

プッチーニが嫌いというよりは、自分の声に合わないと思ってるのではないでしょうか。
いつかやってほしいけどなー。

「タイス」のアタナエルはどうか?と、10年ぐらい前のインタビューで訊かれていましたが、いい返事はしてませんでした
スミさんとの来日コンサートで、タイスのフィナーレを歌ってくれた時は感動しましたけどね~。