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zoom RSS 【METライブビューイング】ヴェルディ:「ファルスタッフ」

<<   作成日時 : 2014/01/17 10:00   >>

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2014年1月17日(金)午前10時開演
MOVIX京都
【MET上演日:2013年12月14日】

<出 演>
ジョン・ファルスタッフ.......アンブロージョ・マエストリ
アリーチェ・フォード..............アンジェラ・ミード
フォード....................フランコ・ヴァッサッロ
クイックリー夫人............ステファニー・ブライズ
ナンネッタ................リゼット・オロペーサ
フェントン..................パオロ・ファナーレ
メグ・ペイジ................ジェニファー・ジョンソン・キャーノ
Dr. Cajus...............Carlo Bosi
Bardolfo................Keith Jameson
Pistola.................Christian Van Horn

<指 揮>
ジェイムズ・レヴァイン

<演 出>
ロバート・カーセン


実は私、初めて「ファルスタッフ」を見ました!
そして、お目当ての歌手が出てるわけでもないし、見に行く前はそれほど期待もしていませんでした。

じゃ、なんで見に行くことにしたのか?
まず、一度「ファルスタッフ」という作品を見てみたかった。
なんといっても、あのヴェルディ最後のオペラですし!

もう一つの理由は、昨年11月に、METのバックステージツアーに参加して、この「ファルスタッフ」の稽古風景をチラ見したため。
マエストリさんのデカさには、ホントたまげましたからね〜
あの時見たのはこのシーンだったのね〜と、確認もできました

でも、すっごく楽しかった!!
これを見逃さなくて良かった〜って思ってます。

私のMET HDナンバー1は、「皇帝ティートの慈悲」なんですが(これは実際の舞台を観ているので、余計に思い入れ強し)、この「ファルスタッフ」はその次にくるかも♪

「現在METで活躍する重量級歌手を、一堂にそろえました!」というキャッチフレーズがつきそうなぐらい、キャストは破格のおデブさんばかり
だけど、このおデブさんたちが実に魅力的で、みんな大好きになってしまいます

初めての「ファルスタッフ」だったので、ほかの演出と比べることはできないのですが、今回のカーセン版は小道具を駆使して、実に細かく演出されており、そのお蔭で笑いのツボが満載。
衣装も素敵で、視覚的にも楽しめました♪

この「フォード邸の一室」は、まるでアメリカのホームドラマを見ているかのようで、特にお気に入りのシーンです。

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今回、予習も何もせずにいきなり見たんですが、ファルスタッフのファーストネームがジョンだと知ってビックリ。
さらに、フォードという名前も出てくるし・・・・・え?英語圏のお話?
・・・・・シェイクスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち」を原作としていると知り、納得。

全くひどい無知ですよねー。すみません

「ファルスタッフ」は序曲もないし、すぐに幕が開いて、いきなりタイトルロールが歌いだす。
各幕もそんな感じで、いつもすぐに歌が始まるのですが、この感覚が小気味よくて新鮮でした。

ヴェルディ80歳の時の作品で、彼の最後のオペラになるそうですが、そんなことが信じられないほど、生命力にあふれた作品です。
改めてヴェルディの偉大さを感じました。

ヴェルディのオペラがなければ、私はきっとここまでオペラというものを好きにはならなかったと思います。
やっぱりヴェルディは素晴らしい!

キャストも皆さん、魅力と実力を兼ね備えた方ばかりですが、ここまでの名演を作り出したのは、やはりレヴァインの力が大きかったのではないでしょうか。
よくまとまってました。
1幕2場にある、男女分かれての重唱は鳥肌ものでした。

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タイトルロールはマエストリ。とにかくでかい!(笑)
(このお腹は詰め物してるよね?)

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やっぱいい声してますし、演技は軽妙だし、表情豊かだし、こんなにすごいおデブなのに、ちゃんと着こなしちゃうし(笑)、とにかくすごかったです!

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そして今回、私の評価がぐっと上がったのが、アリーチェを歌ったミードちゃん。

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「エルナーニ」でエルヴィーラを演じているのを見たことがありますが、歌唱テクは素晴らしいものの、いまいち気品に欠けるというか、役柄に納得できないものを感じていました。

今どき珍しい、おデブソプラノですしね
ただし、今回はそのおデブが功を奏し、彼女の別の魅力が花開いたように感じました。
本人も活き活きと演じていましたし、コメディのほうがイケるのでは!?

相変わらずテクニックは安定しましたし、今回のミードちゃん、私大好きです♪

そして、マエストリもビックリ!の存在感(見た目も歌も)を示したのがブライス!

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彼女はシリアスな役のイメージが強かったのですが、このクイックリー夫人、最高でした!
表情を変えず、お尻でトン!とドアを開けるシーンはウケました〜〜〜!(笑)

もう一人、印象的だったのは、ナンネッタのオロペーサ。
際立った個性があるわけではないのですが、素直な声ですし、好感が持てるパフォーマンスでした。

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フェントンを演じたファナーレも好青年風で、素敵な恋人同士でした

バルドルフォとピストラのデコボココンビも楽しませてくれました♪
特に、バルドルフォを演じたジェイムソンの表情と動きが抜群。

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ヴァッサッロは地味なイメージでしたが、嫉妬深い亭主フォードはハマってました

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もちろん、女性4人組のもう一人、メグを演じたキャーノも芸達者で上手かった〜。
・・・・って、彼女まだ20代なんですか!?

個性的な女性4人組♪

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カイウス先生・・・・反則です・・・・あのバーコード頭は、誰かさんのリゴレットを思い出すではありませんか

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演出面で面白かったのは、何と言っても2幕2場のフォード邸の場面。
先ほども書きましたが、このシーンは色もカラフルできれい。視覚的にも楽しめます。

本物のターキーまで出てきちゃいます!



そうそう、マエストリは料理もお得意だそうで、インターミッションでは美味しそうなリゾットを前にインタビュー。
なぜ奥様とご一緒?と思ったら、マエストリは英語が苦手なようで、奥様が通訳なさってました。

そして、このお部屋にはたくさんの小道具が並べてあるのですが、それが後半、怒り狂ったフォードとその手下たちによって、戸棚の中のものまでぶちまけられてしまいます!

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小道具さんのインタビューもありましたが、小道具係がなんと25人もいるそうで、片付けはわりと早く済むけど、セッティングは45分かかると言ってました。

でも、45分か・・・・やっぱ仕事早いなぁ。

ファルスタッフが入った洗濯籠を、窓からテムズ河に投げ捨てると、それを窓から身を乗り出して見ていたフォードのところに、水がざっばーん!と跳ね返ってくるのシーンは、音楽とバッチリ合って上手い!って感じでした♪

3幕1場は、場所を厩に設定してあるようで、本物の馬が登場!
これがひたすら草を食べていて、カワイかった!

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ただただ楽しかった「ファルスタッフ」!トレーラーを貼っておきます♪

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
コメディって非常に難しいと思うんですが、これはレヴァインの指揮を始めとして凄い歌唱力と芸達者を揃えて来たな〜という感じ! 実は来期カナダで同じ演出は観られるんですが......マエストリ、ミード、ブライスなんていうキャスティングはとても無理(涙)、やはりメトの規模の大きさを感じます。 マエストリ氏、ご実家はレストランだそうで、YTにアップしてるお料理ビデオ、結構良いんですよ(笑)。 飲み食らい人生を満喫しつつ哀愁も漂う、すっごいキャラクターですね(笑)。
花宴
2014/01/20 10:12
◆花宴さん

仰るように、コメディは難しいですよね。
笑えないコメディを見さされる辛さったらないですから

このカーセンのプロダクション、私が知ってるだけでもスカラとROHが採用しているようですが、カナダもですか!

YTでバルバラ様のアリーチェをチラ見してみましたが、もうミードちゃんのおデブなアリーチェが焼付いちゃって、バルバラ様に違和感を感じちゃうほどです(笑)

マエストリのリゾット、めっちゃ美味しそうでした〜
娑羅
2014/01/20 23:46
私も東京出張に行った夜に見ました!

いやぁ〜、マエストリってすごいですね!
声もいいし、もちろん声量も表現力も抜群、
それにあの演技力が圧巻でした。

超デカキャスト揃いでしたが、
私もこれが今後も目に焼き付いてしまいそうです。

余談ですが、オーブンで実際に焼けたターキー、
舞台では実際に切ってましたが、かなり残ったはず。
やっぱり後でスタッフがワインなど飲みながら
頂いたんでしょうね
プリたん
2014/01/21 23:18
◆プリたんさん
マエストリは、「愛の妙薬」のドゥルカマーラでの怪演も印象的でしたが、今回は当たり役ということもあって、さすがの名演でしたね!

>ターキー

取り分ける時、ファルスタッフは明らかに、自分のほうに肉を多くとっていたのが笑えました

芸達者なおデブ歌手たちに乾杯!
娑羅
2014/01/21 23:53
レヴァインの指揮に実力派キャストで、初ファルスタッフでも存分に楽しめました。

歌手の皆さん、すごく芸達者でしたよね。ミード、エルナーニの時よりも生き生きしていました。

私がツボにはまったのはナンネッタがアイスをやけ食いしていた場面。
他にも舞台上においしそうなものばかり登場してすっかりおなかがすいてしまいました。

マエストリお手製のリゾットもおいしそうでしたね。
VERA
2014/01/23 23:43
◆VERAさん
VERAさんも初ファルスタッフでしたか!
初めての作品って、その時見たものによって、その作品を好きになるか・嫌いになるかが決まると思うので、最初に何を見るかがすごく重要ですよね。
そういう点でも、今回のこのMETの舞台はビギナー向きだったかも♪

ね、ね、ミードちゃん、すっごく良かったですよね!?
「エルナーニ」の時は、3人もの男性にあそこまで愛される女性には見えなかったのですが(失礼)、このアリーチェはとっても可愛くて、ファルスタッフが惚れちゃうのも納得でした

ナンネッタちゃんも可愛かったですよね〜
やけ食いと言えば、アメリカはアイスクリームなんでしょうかね(笑)

イタリアの象徴"Amore、Cantare、Mangiare!"を存分に味わわせてくれた「ファルスタッフ」でした!
娑羅
2014/01/24 00:05

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