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zoom RSS 【METライブビューイング】ヴェルディ:「仮面舞踏会」

<<   作成日時 : 2013/01/14 10:00   >>

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2013年1月14日(月・祝)午前10時開演
MOVIX京都
【MET上演日:2012年12月8日】

<出 演>
グスターヴォ...................マルセロ・アルヴァレス
アメーリア................ソンドラ・ラドヴァノフスキー
アンカーストレム(レナート).................ディミトリ・ホロストフスキー
アルヴィドソン夫人(ウルリカ)...............ステファニー・ブライス
オスカル...............キャスリーン・キム
Samuel (Count Ribbing).............Keith Miller
Tom (Count Horn)...................David Crawford
Silvano (Cristiano)................Trevor Scheunemann
Judge..............................Mark Schowalter
Servant............................Scott Scully

<指 揮>
ファビオ・ルイージ

<演 出>
デイヴィッド・アルデン


この公演日の約1週間ほど前に私は実演を観ているので、その時とそれほど大きな違いを感じることはありませんでしたが、やはり音がどうしても機械的な印象になってしまうのはやむを得ないですね。
実際はみんな、もっとまろやかな声に聴こえたんですよ〜。
(実演のレポはこちら11/27の公演11/30の公演

実演2回、HD1回の計3回観たことになり、3回ともレポを書くか〜?と自分でもツッコミたくなるのですが、やっぱりご贔屓さんが出てるもんで・・・・

個人的には、ホロストフスキーが映るカットが少なくて不満!(笑)
歌ってないシーンでも小芝居していて面白いし、ここの表情が見たいのに〜ってところが映ってなかった

しかし、実演でいかに彼しか見ていなかったのかが判明。
今回こうやって映像で見てみると、「あれ?この時あの人はこんなことしてたんだ?」ということがたくさんありました・・・・

一番驚いたのはラスト、グスターヴォがレナートに刺された後、私はグスターヴォのマルちゃん(アルヴァレス)がずっと下手で倒れたまま歌っていると思っていたのですが、立ち上がってセンターで歌っているではありませんか〜。

実演に通ったお友達に訊いてみたら、「うん、マルちゃん、最後はセンターにいたよ」とのお答え。
・・・・・私、上手にいたレナートさんしか見てなかったのね・・・・。
ま、私の席も上手だったしねー。

最後までこの位置↓のままだと思っていた・・・

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色々ツッコミどころがある舞台ですよね

@グスターヴォは王様である
あたりまえなのですが、今回改めて映像で見てみると、マルちゃんのグスターヴォが王様っぽくないことを、ツッコまずにはいられませんでした(笑)
1幕1場の「コーラスライン」ダンスといい、1幕2場でのはしゃぎっぷり(?)といい、王であることを忘れさせてくれる楽しいマルちゃん♪

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字幕に「王が・・・」と出てくる度に、「そうだ・・・・グスターヴォは王様なんだよね・・・・。」と再確認してしまうのでありました。

王というよりはマ○ィアのボスみたいで、そういう解釈もありだと思いますが、それにしても親しみやすいキャラですよ〜(笑)

あ、誤解がないように言っておくと、私は「だからマルちゃんのグスターヴォは良くなかった」と言いたいのではありません。
ホロストフスキーのレナートが、序盤では真面目で暗いキャラなので、自由奔放な王に振り回されてるように見えて、これはこれで面白い対比になっていたと思います。

Aアメーリアは、あの場所で王に逢うことを予感していた?
今回、アメーリアの衣装がどれも素敵だったのですが、2幕でアメーリアが草を摘み取るためにやってくる不気味な野原。
真夜中に野原にやってくるだけでも怖いのに、死刑台もあるというんだから半端ない。

なのに、アメーリアさんったらゴージャス・ファッションじゃございませんこと?
これは、この場所で愛するグスターヴォに逢えることを予感していたとしか思えません!(笑)

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B王様は出刃包丁によって殺された
なんといっても、最大のツッコミどころはこれですな。
レナートがグスターヴォを暗殺する際、アメーリアと逢引している彼の背後からゆっくり近づくわけですが、思いっきり後ろに何か隠してるのはバレバレ。
せめて背広の内側に隠すとか、しましょうよ・・・・。

で、ここでわざわざ凶器がアップになるのですが、これは完全に出刃包丁ですな・・・・
厨房で拝借してきたのか?

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ツッコミはこれぐらいにして

最初に書いたように、公演日は違うものの実演を観ているので、今回その時と特に大きな変化は感じませんでしたが、歌手陣が全員絶好調だったようで嬉しいです。

やはり映像では歌手の表情がよく見えるし、私のようにピンポイントでしか舞台を観てなかった者には、「ここに注目!」と言われてるかのように色んなカットが映し出されるし、何より、手元に残って何度も観られるというのが一番の喜び!

マルちゃんはトロヴァトーレの時よりこの役を楽しんでるようで、活き活きしていて好感度アップ
あまりに善人オーラが強いので、反逆者のサミュエルやトムが「城をとられた」だの「兄弟を殺された」だの言っても、そんなことをした人にどうしても見えないのが難点か?(笑)

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ソンドラねえさんは、同じくトロヴァのレオノーラよりは合ってると思うけど、爆音・まったり歌唱がどうしても好きになれず
声自体は嫌いじゃないので、苦手なのは歌い方。
レオノーラの時のように意味不明の笑いもなかったし、演技には納得させられるものが強かっただけに残念。

ただね・・・・浮気が夫にばれて、その釈明で色仕掛けのようなあのシチュエーションは・・・・計3回観ても共感できなかった・・・・。
いつもこのシーン、「せめて息子にもう一度会わせて!」という母の思いに涙するんだけど、今回は「息子をダシに使うんじゃないわよ!」と怒りがこみあげちゃいましたよ・・・・・。

ま、これはアルデン氏の演出によるものだろうし、最終的に服を脱がせてたのはレナートなんだけどね

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でも、ソンドラねえさんにスリップ姿はつらかったかなぁ
あの姿で床に転がられたら、ト○に見えてしまうではないか・・・・。
ついでにメイクも濃すぎ。顔怖かった・・・・。

あわわ・・・色々言ってますね、私
彼女、気さくでいい人ですから応援したい気持ちはあるんですけどね〜。

ブライスのウルリカは良かったですね〜。
お洒落なおばさんって感じだったし、なんといっても存在感が抜群。
1幕2場のみの出演なのに、あそこまでウルリカを強烈に印象付けた人は初めて見ました。
(ま、そんなに数見てないけどね
声・身体・そして演技、全てにおいて惹きつけるものがある人です。

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キムちゃんのオスカルが、本当にかわいくて好き♪
今後このBalloを上演する際、キムちゃん以外で、あの髭姿が気持ち悪くならない人がいるのか疑問。
キムちゃんだからできたキャラクターですね。

レナートさんに抱っこまでされちゃうし!(笑)

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彼女の声は清涼剤ですねー。聴いていて本当に気持ちいい♪

ホロストフスキーはね・・・・本当にこういう役が合ってる。
ま、前半はちょっと手持無沙汰というか、暗めに地味に(でも目立つけど)演じていたけど、2幕の終わりからスイッチ入るねー。

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実演ではちょっと聴こえにくかった2幕の三重唱とか、アンサンブル部分での彼の声がよく聴こえて良かった。
アリアとか、ソロを歌うところはもちろんだけど、アンサンブルで聴こえてくる彼の声も好きなので

"Eri tu"は、こうやって全体を通して聴くと、本当に心に響きますね。

復習に燃える役という点ではトロヴァのルーナ伯爵も同じだけど、レナートはそこに【裏切り】が入ってくるから余計に複雑。
グスターヴォの肖像画(写真?)を投げ捨てる時に見せた悲しそうな表情・・・・たまりませんでした

アメーリアにくじを引かせるシーンで笑みを見せるのは、実演で観た時もあったのですが、こうやって映像でしっかり見ると印象が違いました。
舞台で観ると照明の効果なのか、悪魔のような笑みに見えて私は好きだったのですが、映像で見ると・・・・なんかかわいい・・・・・

微妙なところなんですよね〜、ちょっと口角をクイッと上げたぐらいだといい効果を生むんですが、それ以上笑っちゃうと・・・・かわいくなる(笑)

3幕のエンジのスーツ姿は今回ヒットでしたねー。
この色がこんなに似合うとは思わなかった。

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で、これはうちの母の指摘なんですが。
レナートが舞踏会に登場するシーンで、ホロストフスキーがダンスのステップのように、足先の前に反対の足を縦に重ねて歩いていた…と言うんです。
母はダンスをやってるので、そういうところに注意が向くらしく、いたく感心しておりました。

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グスターヴォを刺してからの演技も良かったなぁ。
実演で観た時は、うつむいたままであんまり表情がよくわからなかった日もあったんだけど、今回はHDだからかよく演技していて、レナートの複雑な心情が伝わりました。

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うん、演技上手くなったよねー。表情が抜群に良くなった!

しかし、カテコのホロストフスキー、ブライスと喋りすぎ〜
あんまり話しかけるから、ブライスはちょっと迷惑そう!?
身体まで彼女のほうに向けちゃってるし。

年はずいぶん彼女のほうが若いんだけど、体格のせいか、甘えん坊のDimaくんは彼女が好きみたい(笑)
ステージドアでも「ステファニー、ステファニー!」と叫んでたっけ・・・・

特典映像は盛りだくさんでした♪
今回のホスト役はデビーねえさんこと、デボラ・ヴォイト。

@ブライスのインタビュー
ウルリカが実在の人物だったとか、王の死を当ててしまったために気持ち悪がられて人が去ってしまい、身を滅ぼしてしまったとか、興味深い話をしてくれました。

ヘンデルからワーグナーまで歌う、レパートリーの広いメゾのようです。

AマルちゃんとDimaのインタビュー
実はホロストフスキー、先にインタビューを受けるブライスに舞台裏で話しかけているんですが、"Only you!?"とか大声で何度も言ってうるさいったら・・・・
段取り聞いてないのか〜?

マルちゃん、トロヴァの時よりも英語が流暢になっていたかも。
なんかトークまで一生懸命で、かわいいったらないです♪

隣にご贔屓さんがいたもんだから、そっちに気がいっちゃって、マルちゃんが喋ってることあんまり覚えてないんだけど(ごめん!)、「声の変化によって、レパートリーもスピント系になってきた」ってなことを言っていました。

で、Dimaなんだけど。
デビーねえさんに「このオペラは好きな作品?」と訊かれて・・・・"One of them."と答えるまでにちょっと間があったよね
確かに、インタビューなんかで「レナートが好き」と答えているのはあんまり記憶がない。
・・・・全く正直な人だよ・・・・・。
で、またその理由が「ヴェルディだから」ときたもんだ

強烈だったのは、レナートのアリア"Eri tu"について訊かれた時の、
"My voice is such a great instrument. It's very modest!"
ですな・・・・。

ま、ね。私たちファンは知ってますよ、彼が自分で、「若い頃は人に分けてあげたいぐらいの自信家だった」と語ったことや、今でも自信満々なのは。
でも、初めて彼を知った人は一瞬「ひぇ!」って思うよねー。

ま、弁護するわけじゃないけど、彼はあんまりインタビューで歌唱テクの話とかしたくないみたいで、その手の話をはぐらかす意味もあるんだと思います。

2009年から2010年にかけてのスランプ期にはキャリアを終えようと本気で考えたらしいし、そういう苦しい時期を乗り越えたからこそ、また自信がよみがえってきたんだろうな。
確かに、その後の充実ぶりはすごいものがあるしね

・・・・と、感傷的になろうとしたらロシア語で家族に挨拶して、最後に"Ciao ! Mama !"とか言うし・・・・
ほら〜、マルちゃんまで祖国アルゼンチンに挨拶しちゃったじゃない・・・・・。

削除されちゃうかもしれないけど、インタビュー部分貼っておきまーす♪



B「マリア・ストゥアルダ」の稽古風景
ディドナート、良さそうですね〜。
先日ガランチャの声を聴いたばかりですが、同じメゾでも彼女はちょっとソプラノっぽい印象。
そういえば、今回チャレンジするマリア役は本来ソプラノが歌う役ですよね?

Cソンドラねえさんのインタビュー
ねえさんがメゾ出身だったというのは初めて知りました。
今回、演出のアルデン氏がアメーリア役に「静けさ」を求めたということですが、声には静けさを求めてくれなかったのね・・・・・。

Dゲルブとアルデンの対談
MET総裁のゲルブ氏が、演出家のアルデンに色々質問。
舞台上にずっとあるイカロスのテーマについて、「控え目」と答えていたアルデン氏。
それはもちろんジョークですよね?

Eキムちゃんとキースくんのインタビュー
今回のオスカル、男か女かわからないような微妙な存在という設定らしい。
ずっと何かに似ていると思っていたんだけど・・・・・パタリロ?

キースくんはこの日がお誕生日とか!誕生日にビッグイベントだね〜♪
大学までアメフトやっていたという話にはビックリ!
確かに、アメフトのユニフォームがめっちゃ似合いそうだけど(笑)

E次回作「アイーダ」から、モナスティルスカが歌う"Ritorna vincitor"
かなり評判のいいソプラノだそうですが、確かに新鮮。
ヴェルディ・ソプラノといえばパワー!というイメージですが、繊細な美しい声でした。

Fルイージのインタビュー
ルイージって意外と声が高いのね・・・・。←それだけかい!

う〜ん、やっぱりヴェルディは楽しい!!

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
不覚にも映画館上映を見逃して(泣)、最上映を待ってるところです...! インタビュー、何度出てもやはりHDは緊張するのか、結構ハイパー(笑)? DIMAって......声こそレナートですが、人物的にはむしろグスタフに近いかも(汗)? 真面目一方でお堅い実務型より、むしろステッキ片手に踊ったりしそう....(笑)?
花宴
2013/01/19 12:08
ウルリカがブライスのHD,それ以外はトロバと同じメンバーですが、○ちゃんもサンドラさんも仮面の方が良かったです。 特に○ちゃんは以前のハンサムさんの面影が少し痩せて出てました。 Dimaはどちらも好きな役ですが、演技面も含め、レナートの方がぐっと胸の奥にきました。 次に観られる(Dimaの出演)HDは何かしら?
Dama
2013/01/19 20:28
■花宴さん
アンコール上映に行って、ぜひ大画面で見てくださいね♪

>インタビュー

なぜかHDのインタビューは、真面目な話を避けたがりますよねー。
時間が短いからかなぁ?

今回のプロダクションでは、間違いなく「踊りたかった!」と思ってるでしょうね(笑)
オネーギンでも軽快にマズルカステップ踏んでたし、今回も舞踏会シーンでモデル歩きしてたし
娑羅
2013/01/20 00:00
沙羅さんお久しぶりです。
「仮面舞踏会」最終日に鑑賞。
遅ればせながらのご報告。

演出好み、Dimaさま堪能。でもゴツイ(ごめんなさい;)ソンドラねえさん;この方と道ならぬ恋に落ちるでしょうか;;;感情移入無理でした。
収穫はウルリカを歌ったブライズ!抜群の存在感!!
アイーダのモナスティルスカ。新鮮でしたね。
キースくん。彼が出て来ると”スニガ”だわ!と思ってしまうわたし(笑)
いつも悪役ばかりさって答えるお声は素敵でした。
ミルクねこ
2013/01/22 21:35
■ミルクねこさん
お久しぶりです!お元気でしたか?

演出、気に入ってくださったようで良かったです。
なかなかきれいな舞台でしたよね♪

>ゴツイ

確かにその言葉がピッタリ
全てにおいてゴツイです....声、身体、顔.....。
でも、本当に飾り気のないイイ人なので、応援したいんですけどね〜。

キースくん、地声も素敵ですよね!
出待ちで初めて地声を聞いて、思わず"Nice voice!"と言ってしまったのですが、またまた美声で"Thank you."と言われてしまいました
悪役が多いですが、なかなかの好青年でしたよ!
娑羅
2013/01/22 23:44
■Damaさん
すみません!なぜかDamaさんのコメント通知メールが携帯に届いていなくて、今、たまたま保留コメントを確認して、Damaさんからのコメントを発見しました!
本当にすみません!

レナートとルーナ、どちらも適役のDimaですが、レナートのほうが心理面の難しさからか、ハードな印象を受けました。

DimaのHD....来シーズンはあるのかなぁ?
リゴレットが今シーズンHDなので、来シーズンはお預けかもしれません
娑羅
2013/01/24 23:44
こんにちは、改めて読ませていただきました♪
アメリアに静けさを求めていたっていうところを2度見してしまいましたww ずっと爆発し続けてましたよね。

Dimaのインタビュー、笑顔がまぶしすぎてニヤニヤしてしまいましたわ。あんな素敵な笑顔の役がバリトンで発揮できないのが残念。

出刃包丁はやっぱりビックリしちゃいますよねw
ミケ美
2013/05/19 21:45
■ミケ美さん
ようこそ〜♪

ホント、ソンドラねえさん、アルデンが求めた「静けさ」を歌唱にも活かしてほしかったですよね

バリトン、特にDimaがレパートリーにしているヴェルディは深刻な役が多いのですが、一度彼のコメディも見てみたいですねー

出刃包丁・・・ツッコミますよね、あれは
あのピストルはどこへ行ったのぉ〜!?
娑羅
2013/05/19 23:27

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