【CD】Verdi Opera Scenes

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<演 奏>
バリトン:Dmitri Hvorostovsky
ソプラノ:Sondra Radvanovsky
管弦楽:Philharmonia of Russia
指揮:Constantine Orbelian

<曲 目>
Verdi
1.Un Ballo in Maschera-Act3, Scene1,Renato and Amelia:
"Morró, ma prima in grazia" "Eri tu"
 
2.Don Carlo-Act4, Scene2, Death of Rodrigo:
"O Carlo, ascolta"

3.Simon Boccanegra-Act1 Scene6/7:
Recognition Scene,Amelia and Boccanegra

4.Il Trovatore-Act4, Confrontation scene, Leonora and the Count di Luna

~Encores~

5.Dvořák:Rusalka-"Song to the Moon"
6.Mozart:Don Giovanni-"Deh vieni alla finestra"
7.Puccini:Tosca-"Vissi d'arte"

[Live Performance, June 24, 2008 Great Hall of the Moscow Conservatory]


DelosからリリースされるホロストフスキーのCDには、いつも振り回されますわ・・・。
このCD、昨年の9月からオーダーしていて、リリースされたのは今年の6月29日。
ここで共演しているソプラノ、ソンドラねえさんことラドヴァノフスキーは、「今年の春にはリリース予定よ!」なんて言っていたそうですが、何がどうなって夏になったのか。

しかもこのCD、6月末にリリースされたくせに、現在既に在庫切れ・・・・。
どないなっとんねん!売る気あるか!?

さんざん待たされたので、「わ~い♪」と早速CDを聴こうとケースを手に取る・・・え?こ、この写真使ってんの!?
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このCDは、2008年6月24日にモスクワ音楽院の大ホールで行われたコンサートのライヴ録音。
Хворостовский и друзья(=Hvorostovsky and Friends)というシリーズで、毎年のようにモスクワで行われているコンサートです。
まだあまりロシアでは知られていない欧米の歌手を、ホロストフスキーが紹介する目的で始められたとか。
記念すべき第1回のゲストはルネ・フレミングでした。
その後、スミ・ジョー、ヨナス・カウフマンなども参加しています。

実はこの2008年6月24日のコンサートは、当初アンジェラ・ゲオルギューが共演する予定でした。
しかし、直前になって彼女はキャンセル。
そこで代役に抜擢されたのがソンドラねえさんでした。
その後、ホロストフスキーとソンドラは意気投合・・というわけではないのでしょうが、翌2009年には「イル・トロヴァトーレ」を3つのオペラハウスで共演し、今年に入っても2人で北米コンサートツアーを行うなど共演が続いています。

そんな2人の記念すべき初共演を収録したのが、このCDというわけです。
このコンサートは既にロシアではTV放送が行われ、You Tubeにもビデオが何曲かupされています。
こちらからまとめて見られます)

ホロストフスキーとソンドラねえさん。
性格的にはとても相性がいいようですが、歌に関しては・・・・どうなんでしょう
個々はいいものを持っているのですが、2人が歌うことによって、1+1が3になることは難しいようです。

ホロストフスキーは柔らかくて曲線を描くような声ですが、ソンドラねえさんの声は硬質で直線的。
また、ホロストフスキーは篭ったような声ですが、ソンドラは透明感のある声。
何もかもが正反対なイメージです。

そして、ソンドラねえさんはとっても声がでかい・・・。
昨年、METの125周年記念ガラで、アラーニャとレリエーを蹴散らしたほどの大声量の持ち主。
このCDでも、ソンドラが一声あげれば(?)ホロストフスキーの声は聴き取れなくなります。

なので、お互いソロで歌った曲が一番良かったです。

ホロストフスキーの場合、「ドン・カルロ」のロドリーゴと「ドン・ジョヴァンニ」のセレナードの2曲が収録されていますが、ロドリーゴは声に艶もありましたし、クレッシェンドもゾクッとするほどの美しさ。

対して、ドン・ジョヴァンニのほうは彼の繊細な表現が光っていました。
アンコールだから喉も温まっていたのか、まろやかで柔らかく、優しく、そして甘く・・・・。
あ~、やっぱりいい声だぁ~。うっとり
しかーし!歌詞を間違えていたーーー!
最後の歌詞が1番の歌詞になっていた・・・。

○Lasciati almen veder, mio bell'amore!
×davanti agli occhi tuoi morir vogl'io!

全く動揺せず歌いきってしまうところはすごいけど(気づいてないかも?)、こういうミス時々あるのよね・・・彼

このCD、コンサート全曲を収録しているわけではなく、私がチェックした限り2人のソロ曲が合計5曲カットされています。
同じカットするなら、歌詞を間違えたこの「ドン・ジョヴァンニ」をカットしたほうが良かったような気も・・・。

ちなみに、ホロストフスキーは「エルナーニ」と「ファウスト」が、ソンドラは「エルナーニ」と「修道女アンジェリカ」、そして「シチリア島の夕べの祈り」がカットされていました。

一方ソンドラのほうも、アンコールで歌った「ルサルカ」と「トスカ」がとっても素晴らしかった!
彼女は高音になるほど声が美しくなりますね。アクートがクリスタルの輝きを放っていました。
「トスカ」は是非全幕で聴いてみたくなりました~。
ホロストフスキーのスカルピアとで、どうでしょう♪

彼女と歌うとホロストフスキーはどうしても分が悪いようで、このコンサートもソンドラの印象のほうが圧倒的に強かったらしく、「ルサルカ」と「トスカ」の2曲には特に大歓声が巻き起こっていました。
今年4月にカーネギーホールで行われた2人のコンサートでも、ソンドラの前ではやはりホロストフスキーの影は薄かったようです。
ファンとしては、ホロストフスキーがソンドラに負けまいとして(?)、無意識に力任せに歌ってしまうことが心配です。

それじゃ、3曲ある二重唱は良くなかったのか?と言われると、もちろんそんなことはありません。
「仮面舞踏会」に関しては二重唱の部分は短く、2人のアリアで一場面を作っています。
ホロストフスキーの声は美しくエレガントなのですが、ソンドラが先にアリアを歌っているので、声の迫力・印象としてはやっぱり損をしている感じです。

「シモン・ボッカネグラ」のこの二重唱は、地味だけどいい曲ですね。
これはYou Tubeにupされていなかったので、聴くことができて嬉しいです。
ここではソンドラねえさんも抑え気味でいいバランスかも?と思っていたら、最後の最後に大声量で“Ah~!”と歌われて、またしてもホロストフスキー木っ端微塵・・・・。

シモンはホロストフスキーが最近大事にしている役らしいので、私も一度ナマで全幕を観てみたくて、来年のMETでの上演には応援に行きたいところですが、おそらく行くことはできないので、遠い異国の地で成功を祈りたいと思います。

先日、2年前にSFOで彼の「シモン~」を観た方がブログの中で、
『ものすごく気持ちを込めて歌っているのが伝わった』
と書いてくださっているのを見つけました。
この言葉は、ファンとしてすごく嬉しかったです
ここ最近、あのドミンゴ様がシモンをあちこちで歌われていて、METではHD上映もされましたから、来年同じ役を歌うホロストフスキーは不利かもしれませんが、彼のこの役に対する思いがお客様に伝わることを信じています。

「イル・トロヴァトーレ」の二重唱、これは生き生きしてましたね~(笑)
やっぱり彼にはルーナ伯爵がよく似合う!
私がホロストフスキーに惚れたのは、このルーナ伯爵だったし~
相変わらずソンドラねえさんの迫力に押され気味ではあるけれど、彼のルーナ伯爵には理屈ぬきで惹かれるんですよね~。
あちこちに貼ってるけど、今回も貼っちゃいます



Verdi Opera Scenes
2010-06-29
a. Verdi

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この記事へのコメント

Dama
2010年07月10日 21:35
楽しみです、22~28日にお届予定メールが有りました。 フレミングの方が、声量とか相手を考えて歌うとか、上手ですから良いですね。でも最近こんなソプラノの声好みになりました。 軽いのより重いのが。
Ger-mania
2010年07月11日 12:43
うわ、早く聴きたいです~。
あまり声がでかい相手と張り合わないように、無理しないでほしいなぁ~と思いますが、彼はマイペースな性格(?)のようなので大丈夫、かな?
2010年07月12日 00:18
■Damaさん
再オーダーされたのですか?在庫があって良かった!
ソンドラはいい声だと思います。
先日ウィーンでヴェルレクを聴いて以来、ファンになりました♪
去年のMETでのトロヴァでは、それほど惹かれなかったんですけどね
2010年07月12日 00:22
■Ger-maniaさん
ソンドラとは、来月もトロヴァトーレで共演です。
しかもヴェローナの野外ステージ!
最近はマイクをつけるそうですが、ソンドラはマイク要らないんじゃないかしら・・・
野外ステージともなると、またまたDimaは力んじゃうかもしれませんね。
う~ん、心配
花宴
2010年07月17日 13:28
確かに....エレガントでニュアンスに長けているホロ様と爆音系ソンドラ、声的には微妙ですが(笑)、ツアーのDVDとかインタヴューなどだと、気楽で楽しい♪相手のようですね?

トスカ&スカルピア、全幕、待ってます~!!
2010年07月17日 22:06
この2人で「トスカ」観たいですね~
マリオは誰がいいかしら~。
声良し・姿良しのテナーじゃないと、トスカはスカルピアにとられちゃうわよ~
Dama
2010年07月24日 20:06
来ましたよ。 シモンとトロバの二重唱、自然と顔がにんまりとなりながら、聞いていました。アンコールのドンジョのイントロはそこから、デレっと聞いてました。 トスカも良かったです。 (カヴァラドッシは私の好みは、KaufmannとAlagna)どうでしょうか?
2010年07月24日 22:19
おぉ~!CD到着しましたか!
ね、ね、ソンドラのトスカ、良かったでしょ!?
ヴェルレクのソリストも素晴らしかったし、好きなソプラノになりそうです♪
でも、Dimaと共演するのは声のボリュームの点でビミョー

マリオはカウフマン、アラーニャですか~。いいですね
アラーニャは去年のMETガラで、ソンドラの大声量に蹴散らされていたから、カウフマンのほうが合うかしら?