Impression

アクセスカウンタ

zoom RSS 東京バレエ団創立50周年<祝祭ガラ>

<<   作成日時 : 2014/09/02 18:30   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

画像



2014年9月2日(火)午後6時30分開演
会場:フェスティバルホール(大阪)


<指 揮>ワレリー・オブジャニコフ

<管弦楽>大阪交響楽団

<ピアノ>内藤佳有(「ペトルーシュカ」)


今回、生オケでした〜♪
音楽は生のほうが絶対いい!

バレエ公演のオケって、たまに「やる気あんのか?」と言いたくなるほどダレた演奏することもあるけど、今回はなかなかいい演奏だったと思います。
ペトルーシュカやボレロが入ってますからね・・・やる気出さなきゃ無理でしょ。

バヤデールはおいといて、どれも音楽が素晴らしい作品ばかりだったので、生オケの演奏は効果絶大だったと思います。

シルヴィ・ギエムが来年12月に引退することを発表したため、これが最後のボレロか!とチケットの売れ行きがのびたそうですが、この日もほぼ満席に近かったのではないでしょうか。

盛りだくさんの内容で、なかなか見ごたえのある公演でしたが、最後は全てギエム様に持って行かれましたね〜(笑)

ところで、大阪公演の前には東京公演が3日間あったのですが、そちらでは上演前に東京バレエ団50年の歴史を振り返る映像が流れたとのこと。
また、ロビーには、50年間の懐かしい写真パネルなどが展示されていたと聞きました。

しかし大阪公演ではそれらは無し。
N○SさんのTwitter上でも、東京公演が終わると「50周年ガラ、無事に終了致しました!ありがとうございました!」なるTweetが・・・・。

地方公演はおまけなのかしら?
大阪にも東バのファンはいるし、そういう人たちにも50年の歴史を知ってもらういい機会だったと思うんだけどなぁ。

ちょっと悔しい気持ちになりました


「ペトルーシュカ」
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー

ペトルーシュカ: ウラジーミル・マラーホフ
バレリーナ: 川島麻実子
ムーア人: 森川茉央
シャルラタン: 高岸直樹  ほか


実は私、ペトルーシュカが大好き♪
まず音楽が好きなこともあるんですが、このゴチャゴチャした舞台が好きだったり、人形たちの個性が好きだったり、そしてラストの後味の悪さと唐突感が好きだったり

ペトルーシュカは気弱な性格という設定なので、大スターが演じる場合、逆にそのオーラが邪魔をして、なかなか難しい役どころだと思うのですが、マラーホフはそこのところ、とても上手く演じていたと思います。

ムーア人役の森川さんの背が高いせいか、マラーホフが小さく見えたのが意外でした。

この作品では、謝肉祭に登場する様々な登場人物が実に生き生きと描かれていていて、それぞれ短いながらに見せ場が用意されていますが、東京バレエ団の皆さんには、そこのところをもうちょっと工夫してほしかった。

登場人物の個性が、やや薄っぺらな感じがしてしまいました。
この群衆シーンを退屈させては、作品の魅力が半減してしまいます。

オケの演奏についても少し言わせていただくと、金管パートは難しいと思うのですが、ラスト、ペトルーシュカの亡霊が登場するシーンはもう少し頑張ってもらいたかった!
演奏から必死さが伝わってきちゃいました・・・・。(息の音もすごかったし

ピアノパートも恐ろしく難しいと思うのですが、こちらは華麗な演奏で素晴らしかったです!
ピアノを演奏された内藤佳有さん、ご専門は指揮なんだとか。

こちら↓は、前回マラーホフが東バに客演した時の映像。
ラストの金管楽器の演奏にもご注目!




「スプリング・アンド・フォール」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:アントニン・ドヴォルザーク

出演: 沖香菜子-梅沢紘貴
     村上美香、吉川留衣、岸本夏未、矢島まい、河合眞里、三雲友里加
     岡崎準也、森川茉央、安田俊介、杉山優一、永田雄大、吉田蓮、原田祥博、岸本秀雄、入戸野伊織


この日、一番「う〜む・・・」な出来だったのは、残念ながらこの作品。

創立50周年のガラですし、所縁のある振付家の作品を踊らなくてはいけないのでしょう。
ノイマイヤーは、2月にも「ロミオとジュリエット」を提供してくれているので、やはりここはノイマイヤー作品から選ばねば!ということだったのかもしれませんが、ハッキリ言って踊りこなせていない印象。

ドヴォルザークの弦楽セレナーデも大好きな曲の一つなので、音楽は心地よく聴かせてもらいましたが、なんだか舞台上ではバタバタしていて、振り付けをこなすのがやっとという感じ。

おそらく、流れるような動きを想定しているんでしょうが、かなり難しい動きを要求されてますし、そりゃダンサーの皆さんは大変だと思いますが、動きもかなりバラついてましたし、ドタバタしているという印象のほうが強し

真ん中を踊った梅沢さんは、時折ハッ!とさせられるような瞬間があって、いいものを持ってるなと感じました。
もう少し違う作品で、また観てみたいかなぁ。


「ラ・バヤデール」より"影の王国"
振付:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
音楽:レオン・ミンクス
編曲:ジョン・ランチベリー

ニキヤ: 上野水香
ソロル: 柄本弾
第1ヴァリエーション: 吉川留衣
第2ヴァリエーション: 渡辺理恵
第3ヴァリエーション: 乾友子  ほか


ここからガラも後半。どんどん盛り上がって行きます!

まず、東バ女性陣のコール・ド・バレエが素晴らしかった〜!
上げた脚の高さまでそろってると、本当に気持ちいい〜♪

ただ、冒頭のアラベスク・パンシェの音楽が若干速く感じたので、もう少しゆったりとしたテンポのほうが好きかな。

テンポと言えば、第2ヴァリエーションのテンポ・・・あれで良かったの?
なんだかとっても遅くて、そのせいか、渡辺さんのポワントワークがかなり崩壊していて気の毒だった
デヴェロッペ・アラスゴンドの脚なんかすごくきれいだっただけに残念。

吉川さんの第1ヴァリエーションが良かったな♪

水香さんは、以前より少し好感度アップ。
抑えた踊りができるようになったような気が・・・・。
テクニックもかなり安定していました。

腕の短さが以前ほど気にならなくなったので、腕の使い方も工夫されたのかな?
ただ、音楽がアップテンポになると、腕の使い方がまだ乱暴になっちゃいますね
彼女はボレロも踊るということですし、ギエム様を参考にして、もっと腕の使い方を研究したほうがいいように思います。
ボレロは腕が語らないとね〜。

「う〜む・・・」だったのは、ソロルの柄本さん。
ゴムまりみたいに柔らかい動きはいいんだけど、なんかコロコロと太って見える・・・・。
水香さんと並ぶと、身長もちょっと辛い
あんまり王子キャラじゃないよね・・・・。

テクニック的には、ジャンプした時の前脚をもっと張ってほしい!
全然180度開いてないよぉ〜〜
マネージュでのトゥールザンレールも、頑張ってはいたけど、安定度がいま一つで残念。


「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

オネーギン: マニュエル・ルグリ
タチヤーナ: 吉岡美佳


このパ・ド・ドゥは、どうしてこんなに泣けるのでしょう〜〜!
初めて観た友達も、「泣けるな〜。」と申しておりました。

美佳さんのタチヤーナは絶対いいはず!と思っていましたが、期待を裏切らない出来栄え。
日本人でもドラマティック・バレエを踊れる人がいるんだ!と、とても嬉しい気持ちになりました。

派手な演技をするわけではないのですが、日本女性らしいたおやかなタチヤーナで、遠い席でも感情表現がよく伝わってきました。
ぜひ全幕で観てみたいですね!

ルグリももちろん素晴らしかったですが、サポートに徹していたこともあり、美佳さんよりやや影が薄く感じたのが意外でした。

女性をもっとも美しく見せることができるという、お墨付きのルグリのサポートですが、やや辛そうな場面もあり、やはりルグリ様もお年なのかしら・・・と、少し悲しくなったりもしました


「ボレロ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:モーリス・ラヴェル

シルヴィ・ギエム
森川茉央、杉山優一、永田雄大、岸本秀雄  ほか


「ギエムのボレロ」と聞く度に、「またボレロ〜?もうええで〜。」と思うのですが、毎回その気持ちを裏切ってくれるギエム様。

来年12月に引退することを発表されているので、終盤にさしかかってくると、今までの彼女のいろんな舞台がフラッシュバックされ、最後はどっと涙があふれてきてしまいました。
こんなことでは来年の引退公演、どうなってしまうのか心配・・・・

今まで観てきたギエムのボレロは、まさに女神のような神々しさが特徴でしたが、今回その女神度は保ちつつも、そこに迫力がプラスされ、生オケの効果もあってか、まさに気迫みなぎるボレロでございました。

もうね〜、いちいちカッコいいのよぉ〜〜
すっと髪をかきあげる仕草ですら絵になってしまう。

ボレロは序盤、上半身の動きが主となります。
足はほとんどリズムを刻むだけなので、腕や上半身をいかに魅せることができるかがポイント。

とかく脚の美しさを言われるギエム様ですが、彼女は本当に腕も美しい。
以前、白鳥のマイムの美しさで泣かされたことがあり、それぐらい雄弁に物語る腕を持っている人です。

ギエム以後、脚を180度近く上げるダンサーは珍しくなくなりましたが、やはりギエムのそれは別格。
身体の軸がびくとも動かないんですよね。
筋力が圧倒的に強いんだと思います。
ま、それが彼女をアスリートのようだと評する理由の一つなのでしょうが、私はこの強さ、好きです。

カーテンコールはスタンディング・オベイション。
ギエム様も、とても素敵な笑顔でお応えになっておられました

「ギエムが最もいい笑顔を見せるのは、ほかでもない日本である」と聞いたことがありますが、あながち嘘ではないように思います。

同じものを踊っても、毎回違う感動を与えてくれるギエム様は、やっぱり100年に一度のプリマです!

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
マラ−ホフ、ルグリ、ギエムというのは豪華なゲストですね〜、東パ気合いのプログラムという感じ! バレエリュス系の作品はテクはもちろんですが、それ以上に作品の理解力と高度なプレゼン力を問われる気がしますね。 マラさん、ペトリューシカは本当に巧いと思うし。 東バの若手の皆様にその辺を伝授して欲しい感じ。 やはりトリはギエム様ですね!! 何とも格好良いんだな〜、イキイキ感に溢れていて♪ 彼女のバットマンは特別ですね、あのキレのシャープさはロシア勢にも真似出来ないんじゃないかなあ、娑羅さんのご指摘通りの軸の強さ、上がった脚を戻す強さもありそうですし。 ボレロは最近のニコラ君の引退公演の映像が良かったな〜、あれはエトワール勢までリズムに参加した贅沢なものでしたが。 .......バレエは生音、大事だと思うのよね、レッスンだって違いは歴然ですし。 経費の問題はありますが、レッスンでも生音使って欲しいなあ、特に子供。 
花宴
2014/09/07 11:14
◆花宴さん
子供の頃は、バレエリュスの作品はあんまり好きじゃなかったんですが、今はかなり好きですね〜。
ニジンスカの「結婚」なんて、主役の2人はほとんど踊らないけど、あれも音楽が面白いし、群舞の振り付けも面白い♪

ギエムの筋力の強さは有名ですが、もう来年50歳なんですよね!?
それを思うと、本当に恐ろしいものがあります(汗)
ギエムはずるずると踊り続けることはしないだろうと思っていましたが、50歳という節目でやめるあたり、彼女らしい選択かもしれません。

日本ではなかなか、生ピアノでレッスンしている教室はないですね・・・。
スタジオが狭くて、ピアノを入れるスペースがないというのも大きいと思います。
娑羅
2014/09/07 23:56

コメントする help

ニックネーム
本 文
東京バレエ団創立50周年<祝祭ガラ> Impression/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる