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zoom RSS 【TV】メトロポリタン・オペラ ドニゼッティ:「マリア・ストゥアルダ」

<<   作成日時 : 2014/08/04 00:20   >>

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<出 演>

マリア・ストゥアルダ (メアリー・スチュアート).......ジョイス・ディドナート
エリザベッタ (エリザベス女王一世)....エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァー
ロベルト (ロバート・ダドリー)...........マシュー・ポレンザーニ
タルボット卿...........マシュー・ローズ
セシル卿.........ジョシュア・ホピキンス
アンナ..............マリア・ジフチャック

<指 揮>マウリツィオ・ベニーニ

<管弦楽>メトロポリタン歌劇場管弦楽団

<合 唱>メトロポリタン歌劇場合唱団

<演 出>デイヴィッド・マクヴィカー

[収録:2013年1月19日 メトロポリタン歌劇場(ニューヨーク) ] (WOWOWライブで放送)


このオペラを見たのは2度目。
前回はデヴィーア、アントナッチ、メーリが出演したスカラの舞台。(その時の感想はこちら。)

この時のデヴィーアのマリアもすごく良かった良かったけど、今回のディドナートもすごかった〜!

彼女はそれほど派手なものを持ってる人でもないし、大スター!という感じでもないのですが、ここまで完璧に歌われると、聴いているこちらはもう泣くしかない・・・!

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声のコントロールが行き届いているし、間の取り方も絶妙。
緊張と緩和のバランスが素晴らしいので、聴き手を自然と集中させることができます。

このオペラ、もっと長いかと思っていましたが、今回のMETのプロダクションは休憩1回の約3時間。
そのためか、ドラマの緊張感が途切れることがなく、一気に集中して見ることが出来ました。

オペラの構成は3幕。
マリアは第1幕は出番がなく、第2幕から登場。
そのため、初めはエリザベッタの印象が強く、「マリアはいつ出てくるの〜?」と少し焦らされます。

しかし、2幕からひとたびマリアが登場すると、その後はほとんど出っぱなしの歌いっぱなし!
インタビューでディドナートも言ってましたが、ラストに向けて集中力をキープするのは大変なことだと思います。

彼女は歌唱はもちろん、演技も本当に素晴らしく、一瞬の隙もないほどマリアという役に入り込んでいました。
派手な演技はしませんが、女優顔負けの演技力で、見るものをぐいぐいと引き込みます。

処刑台に向かう前のこのシーンなんか本当に秀逸で、涙なくしては見られません。



ま、この後にロベルトが登場して、この雰囲気をぶち壊してくれるんですけどね

ところで、このマリア役。
通常はソプラノが演じる役なのですが、ディドナートはメゾ・ソプラノ。
それを考えると、さらにディドナートの凄さが増すというもの。

メゾですから、もちろんソプラノが出すようなアクートは出しませんが、それでも物足りなさを感じないのは、やはり彼女の緻密に計算されたパフォーマンスの賜物でしょう。

対して、エリザベッタは通常メゾが演じる役ですが、今回は南アフリカ出身のソプラノ、ヒーヴァーが演じています。
彼女は今回がMETデビューだそうです。

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登場シーンから、えらくドカドカ歩く人だなぁ〜・・・と気になっていたのですが、これは演出家マクヴィカーの指示だったようです。
マリアとの対比を出すためでしょうか、女王らしい威厳、気品などは一切必要ないと言われたとか。
それはそれで、なかなか大変ですよね・・・

初め、ちょっと苦手な声だな〜と思っていたのですが、彼女も演技力がすごくて、2幕の最後にある見せ場、マリアとの直接対決の場面の表情は抜群でした。



終始怖い顔をしているエリザベッタですが、インタビューのヒーヴァーはとても可愛らしい人でビックリ!
まだお若いのでしょうか?
きっと素顔は気さくな方なんでしょうね♪

ベルカント・オペラは、やはり女声の存在が圧倒的で、男声陣はどうしても添え物扱いに思えちゃいます

マリアを愛するロベルトでさえ、なんとなく優柔不断に見え、やることがみんな裏目に出てしまうし、あなたは引っかきまわしに出てくるのか!と怒りをおぼえましたわ

演じるポレさんこと、ポレンザーニ。
得意のベルカント作品だけど、なんとなく歌唱が一本調子な感じ。
「愛の妙薬」のネモリーノはハマってたんだけどなぁ。

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この作品を何度も見てるわけではないので、演出についてこだわりはなく、個人的には特に問題なく楽しめました。
殊にエリザベッタは、全く異なる3着の衣装を着こなしていて素敵でした

今回、彼女はカツラのラインが見えないように剃髪したとのこと!

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この乗馬服は迫力〜!

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エリザベスといったら、このスタイルよね♪

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マリアは処刑台へ向かう前、突然赤いドレスに変身。
髪もざく切り(?)になるので、この急な変化に驚いたのですが、実際、メアリー・スチュアートはガウンを脱ぎ捨て、深紅のドレスで処刑台に向かったようですし、牢での生活のストレスからか、髪もほとんど残っていなかったそうです。

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ところで。

マリアとエリザベッタの対決場面、グルベローヴァとバルツァの映像が出てたので、おまけに貼っておきます。
実は私、バルツァ好きなんですよぉ〜


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ジョイスの舞台は気分が良いですね、歌唱もクリーンで美しいですし、集中力、演技、ちょっとしたユーモアのセンスなど、楽しく安心して観て聴いていられる歌手だと思います。 声も暖かみがあって私は好きなタイプ♪ メトの看板としてルネ様に続くのは彼女じゃないかなあ。 ヒーヴァー、生だと私はレオノーラを観たんですが、彼女は品格があって良かった! 特に美女ではないけれど、舞台映えしますね。 声量もあって歌唱も綺麗ですし。 チューダー3部作は、女性歌手の為の作品って気はします(笑)、男性キャラはどうもどの人も影が薄い(笑)。 ロベルトデベリューなんて、タイトルロールでも役柄は案外地味ですし(笑)。 マックビッカーさん、特別好きな演出家ではないんですが、昨シーズンのボレーナとこのチューダー2作はいいなあと思いました。 さすがイギリス人で、想い入れが入ってる気がする(笑)。
花宴
2014/08/04 10:50
これはMETのHDシリーズでもお気に入りの一つです。
ディドナートはさすが!の歌唱と演技でしたし、ヒーヴァーはこれがMETデビューとは驚きのパフォーマンスでした。ディドナートと真っ向勝負してましたからね…。
アンナ・ボレーナにしてもそうだけど男性陣はどうしても目立ちませんよね。どっちも女の戦いがメインな気がします。

演出や舞台、衣装も素敵でした!マクヴィカーは時代物では面白い演出をする人ですね。特にチューダーものはイギリス人だけに力が入ってますね。エリザベッタは肖像画から出てきたような衣装とメイクですごかった(笑)本当はエリザベスってああいう人だったのかしら(^_^;
VERA
2014/08/04 21:52
◆花宴さん
前からディドナートは上手いな〜とは思っていましたが、先日チェネレントラをHDで見て、その思いを更に強くしたので、HDで見逃したこの「マリア・ストゥアルダ」を見られて良かったです!

ルネ様はちょっと好き・嫌いが分かれそうですが、ディドナートは嫌う人がいないのでは?

>ヒーヴァー
>品格があって良かった!

このエリザベッタは品格を封印させられていたそうですから、今度はまた違った役柄で見てみたいですね♪

>マクヴィカー

トロヴァも面白かったけど、ファウストは苦手でした
娑羅
2014/08/05 00:19
◆VERAさん
舞台で観ると、ヒーヴァーの存在感は際立つでしょうし、ひょっとしたらディドナートより賞賛されるかもしれませんが、やっぱりこれはディドナートのマリアでしょう〜

でも、エリザベッタの衣装とメイクは圧巻でしたね!
あれでは、演じるほうも気合入りそう〜(笑)
娑羅
2014/08/05 00:24

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