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zoom RSS 【TV】東京バレエ団「ザ・カブキ」〜ミラノ・スカラ座公演

<<   作成日時 : 2012/09/03 00:33   >>

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<出 演>
由良之助:高岸直樹
塩冶判官:平野玲
顔世御前:上野水香
高師直:木村和夫
判内:高橋竜太
勘平:長瀬直義
おかる:佐伯知香

定九郎 :松下裕次
直義:柄本武尊
力弥:井上良太
現代の勘平:梅澤紘貴
現代のおかる:高村順子

石堂:宮本祐宜
薬師寺:安田峻介
遊女:西村真由美
与市兵衛:永田雄大
おかや:田中裕子
お才:井脇幸江

ヴァリエーション1:松下裕次
ヴァリエーション2:長瀬直義

<音 楽>黛 敏郎

<振 付>モーリス・ベジャール

<美 術>ヌーノ・コルテ=レアル

[収 録:2010年7月11日 ミラノ・スカラ座] ('12 9/1 WOWOWライブにて放送)


私と「ザ・カブキ」の出会いは衝撃的なもので、26年経った今でも、この作品を見ると感動せずにはいられない、大好きな作品です。
この作品によって、「忠臣蔵」という話に興味を持ち、さらには実際に歌舞伎の舞台を観るようになったので、私にとって「ザ・カブキ」の存在は非常に大きなものです。

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初演のTV放送を録画したビデオテープを、最近DVDにコピーしたのですが、やはり画質の劣化は激しく、きれいな映像で残しておきたいな〜と強く思っていたところ、2年前のスカラ座公演がTV放送されるとのこと!
ちょうどWOWOWにも加入したところでラッキーでした

ただ、初演時のメンバーに思い入れのある私としては、実際の舞台で観たことのある高岸さんの由良之助は別として、ほかのキャストに満足できるかが心配でした。

しかし・・・・!!
もちろん初演メンバーとは色々違いもありますが、今回のキャストにはまた違った、新たな魅力を見せてもらうことができ、大満足の「ザ・カブキ」に仕上がってました!

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最初に思ったことは・・・・ダンサーのスタイルが良くなったな〜ということ(笑)
26年の間にみんな細くなり、脚も長くなりましたね〜。

以下、どうしても初演時のメンバーと比較してしまいますが、そのへんはお許しください

由良之助を踊った高岸さん。
2年前の映像ということで、当時44歳でしょうか。
体力的に心配でしたが、さすがに20年以上も踊ってきた役!ハマってました!

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1幕の最後にある、8分にも及ぶという由良之助のソロではやはり疲れも見えましたが、全体的に腕の使い方が印象的で、柔らかく、しかし男らしさもある、立派な四十七士のリーダーでした。

ベジャールの振付は腕の動きに特徴があるのか、ダンサーの腕に目がいってしまいます。
実際、彼のもとで活躍したジョルジュ・ドンやミシェル・ガスカールなど、彼らの腕の長さと美しさは有名です。

初演時に由良之助を踊ったエリック・ヴ=アンは、とても高度なテクニックを持ったダンサーですが、やはり由良之助には到底見えなかった・・・・。
武士より中世の騎士だよね。しょうがないけど。

本人も「忠臣蔵」のストーリーに馴染みはなかっただろうし、1人だけ浮きまくっていたのが残念。
当時ダブルキャストだった、夏山周久さんで見てみたかったと思っちゃいました。

顔世御前は水香嬢。
思ったほど悪くなかった・・・いや、なかなか良かったと思います。
【雪の別れ】の場で、由良之助に仇討ちを迫る時の厳しい表情は印象的でした。

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ただ・・・・。
見せ場である、その【雪の別れ】で黒子と共に踊るシーンですが、脚を上げすぎかな〜・・・・。
これは完全に好みの問題なのでしょうが、180度近く上げてしまうと、上半身との間に空間ができないため、見た目が美しくない。

もう一つ気になったのは、ポワントで2番のプリエをするところがあるのですが・・・・深すぎ
膝よりもお尻が落ちるのは、ちょっと品がないというか・・・・。
膝とお尻の位置が同じ高さのほうが、ラインがきれいだと思うんですけどね。

初演時の顔世は岩越千晴さん。
文楽人形や能のように、表情ではなく、顔の角度で【嘆き】を表現しているように見え、それがとても印象に残っています。

おかる勘平は佐伯さんと長瀬さん。

佐伯さんはチャーミングで良かったと思いますが、初演時の藤堂真子さんのインパクトが強すぎて(白塗り&おかっぱが怖かった・・・。)、それに比べると存在感が少し薄かったかなぁ。

長瀬さんは、初演時に将軍直義を演じた長瀬信夫さんのご子息だそうで、26年の歳月を強く感じます。
私は彼の勘平、気に入りました
なかなかのイケメンですし(笑)

初演時の長畑圭彰さんの勘平は・・・・唯一、当時のキャストではあまり納得がいかなかったんですよね。(長畑さん、ごめんなさい!
歌舞伎をご覧になるとわかりますが、勘平は2枚目役者が演じる役で、哀れを誘う雰囲気が必要だと思うのですが、長畑さんにはそれがあまりなかった・・・・。

でも、長瀬さんの勘平には哀れさを感じましたし、きれいな踊りをする人だと思いました。

将軍直義は柄本さん。
最初の場面に出てくるだけの役なのですが、将軍としての威厳に少々欠けていたかなぁ・・・・。
歩く時でも、胸を張って存在感を出してもらいたかった。

このへん、初演の長瀬信夫さんは、長身を活かして上手かったです。

さてさて、次にあげる3人は、高岸さんは別格として今回私のベスト3!(笑)

まず第3位。
高師直の木村さん。

木村さんも師直を踊られて長いですよね〜。
表情が抜群に良かった!嫌な奴オーラ出てました!

初演の夏山さんは、どこか優しそうというか、判官がキレるまでには至らない感じがしたのですが、木村さんの師直なら判官もキレる!(笑)

第2位は判内の竜太さん。
初演の溝下司郎さんの落ち着いた判内も好きでしたが、竜太さんの判内は身体能力の高さを活かした、緩急のあるピリッとした動きが魅力で、香辛料のような役目を果たしていたと思います。

そして第1位!
判官の平野さん!
どうも私・・・・判官贔屓のようで
初演の時も、津村正作さんの判官が大のお気に入りだったんです(笑)

津村さんの判官を超える人はいないと思っていますし、実は平野さんにもあまり期待してなかったんですが・・・切腹の場面の凄まじさ!!
もう、これだけでNo.1です!(笑)

しかも、由良之助に遺言を伝えた後、一瞬ほくそ笑むんです!
これは強烈なインパクトがありました!

全体を通して品がありましたし(判官役にはこれが大事)、津村さんとはまた違う判官像を創り上げていて、非常に魅力的でした。

残念ながら「ザ・カブキ」は動画がほとんど出ていません。
「見たい!」と思ってもらうためには、もっと動画をupしたほうがいいとおもうんですけどね

黛敏郎の音楽も最高です!カッコいいです!
最後には彼の代表作、「涅槃交響曲」も使われています。

フランス人のベジャールによって、日本人である私たちが日本文化と歌舞伎の魅力について教えられる・・・・そんな作品だと思います。
機会があればぜひご覧になってください!

ベジャールも亡くなってしまいましたが、東京バレエ団は大変素晴らしい宝物を彼からもらいました。
今後も、ずっと大事に踊り続けていってもらいたいと思います。






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
そうそうそう!
ここにいたね、ザ・カブキの初演オタクの同士が!

あたしもいっつも初演をひきずりながら見る!

判官贔屓も同じ!平野りょうさんの判官もいいよね!退団してたから、今回見れて本当に嬉しかった!
ただ、津村正作さんへの愛は、変わらない。ザ・カブキの判官は、基本は津村正作さん!これは絶対だわ!
atik
2012/09/03 05:10
■atikさん
懐かしい〜!
atikさんとは津村=判官を通じて知り合ったんでしたよね

今回の平野さんや、以前見た首藤さんの判官も良かったけど、atikさんがおっしゃるように基本は津村さん。
私もこれは変わりません!
娑羅
2012/09/03 22:50

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